研究課題/領域番号 |
19K06037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
小松 憲治 東京農業大学, 農学部, 准教授 (90594268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レタス / 結球性 / 結球 / 形態形成 |
研究開始時の研究の概要 |
レタス品種の育成過程において、遺伝的要因により突発的に非結球型の個体が現れる現象が問題視されている。本研究では、非結球個体が発生する複数のレタス遺伝資源を対象に、順遺伝学的手法によって結球現象の破綻に関わるゲノム領域を特定し、結球破綻に繋がる遺伝子を除くための育種用マーカーを開発する。さらに、当該領域に存在する遺伝子に対する逆遺伝学的解析から、結球形成に関わる重要因子を同定し、結球形成の分子機構の解明を試みる。
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研究成果の概要 |
結球レタスの集団の中から、遺伝的要因により突発的に非結球型の個体が発生する現象が確認されている。この非結球化現象は大きく2つに分けられ、集団で維持される系統の中から突発的に発生するケースと、玉レタスの後代分離集団において発生するケースが確認されている。保有するレタス遺伝資源を対象に解析を行った結果、前者はレタスの結球性に関与する既知の2つの主要遺伝子の1つであるLsKN1の遺伝型が非結球型に変化することで非結球になることがわかった。一方で、後者は未報告の2つの遺伝子座が共に非結球型を取ることで非結球になることがわかった。現在、この2つの遺伝子座のファインマッピングを進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非結球化、不完全な結球を引き起こす遺伝因子の意図しない混入は、玉レタス品種を育種する上で避けることが望ましい。非結球化に関わる遺伝子座が明らかになることでDNAマーカーを用いた遺伝型の判別が可能になり非結球因子を除くことが可能になる。一方で、非結球に関わる遺伝因子が明らかになったことで、今後、結球の程度を調節するような育種を行う上で考慮すべき遺伝子座が明らかになることの意義は大きいと考える。
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