研究課題/領域番号 |
19K06042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
柿崎 智博 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (30547229)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ダイコン / 種子生産性 / QTL解析 / サヤダイコン / 種子 / 生産性 / 種子数 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請ではインドやタイなどで栽培されるサヤダイコンの一莢粒数(多粒性)に着目し、その遺伝性の解明とそれを支配する染色体領域の同定を行う。具体的には、高密度連鎖地図に基づいた遺伝解析を実施することで候補領域の絞り込みを行うとともに、種子数に対する母性効果の確認、来歴の異なるサヤダイコン系統を用いた遺伝解析を並行して行うことにより、多粒性に関与する遺伝子座数の推定ならびにそれらの集積効果について検証する。
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研究成果の概要 |
ダイコンは我が国で古くから栽培されてきた歴史を持ち、年間摂取量の多い野菜の一つである。ダイコンは一つの莢から得られる種子数が他のアブラナ科植物と比べ非常に少ない。そのため種子生産コストの上昇を招く要因となっている。 本研究では日本型ダイコンに比べて一莢あたりの種子数が多いサヤダイコンについて、一莢あたり種子数の遺伝解析を行った。サヤダイコンと日本型ダイコンとの交雑F2集団を使ったQTL解析を3カ年にわたり実施したが、サヤダイコンに由来するQTLは検出されなかった。一方でサヤダイコンに由来する早抽性QTLが検出され、ダイコン育種過程において世代期間の短縮などに利用できる可能性が見いだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種子の収量性に関する研究は、種子を食用とするイネやダイズなどを材料として行われており、多くの知見が蓄積している。翻って葉や根などを食用とする多くの野菜類においては、種子収量性に関する知見はわずかである。しかしながら種子の生産コスト削減の面から、葉根菜類においても種子収量性向上に関する研究は重要である。本研究では一莢あたりの種子数が日本型ダイコンの約2倍であるサヤダイコンについてその遺伝性を理解するとともに、一莢種子数に関与する遺伝子領域の同定を試みた。
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