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植物病原性Pantoea属細菌の生態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39040:植物保護科学関連
研究機関静岡大学

研究代表者

瀧川 雄一  静岡大学, 農学部, 教授 (90163344)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードPantoea ananatis / 生態 / ミナミアオカメムシ / 病原性 / 頻度 / 植物病原
研究開始時の研究の概要

Pantoea属の病原性決定遺伝子であるPASVIL領域とIAA合成遺伝子群などを指標として病原株と非病原株を判別する手法を用い、圃場や周辺の雑草などどこにどれくらいの病原性Pantoea属菌が生存しているのか、Pantoea属による植物病害との関係が示唆されているアザミウマやカメムシなどの昆虫ではどれくらいの頻度で病原株が生存しているのか、昆虫での生存には病原性と関連があるのか、実際に虫媒伝染が起こるのかなどPantoea属菌における生態と病原性の関係を解明することを目的に研究を行う。病原性の獲得が細菌自身の生存や昆虫との共存にどのように作用するのかを明らかにしてゆくことを目指す。

研究成果の概要

イネやネギの重要病原であるPantoea ananatisについて各種植物や昆虫から分離を行い,病原性決定遺伝子領域PASVILの保有率を調査した.イネ科植物などからP. ananatisは分離されたが,分離頻度とPASVIL保有率は植物種や場所・時期によって大きく異なった.イネからの分離頻度と保有率はともに高かった.土壌からは分離されなかった.昆虫については,水田周辺で捕獲されたミナミアオカメムシからのみPASVIL保有株が分離された.一方,他の昆虫からは病原性株は分離されなかった.このようにP. ananatisの病原性株の分布は一様ではなく,特定の昆虫と植物病害の関連が強く示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

イネ内穎褐変病などのPantoea ananatisによって生じる病害は,その発生生態が十分に解明されていないことから防除手法が確立されていない.その大きな原因は病原性株と非病原株とを区別した生存様態が把握されていないことによる.本研究により病原性のP. ananatis株はイネ植物体上のほか様々な植物にも低頻度ながら存在していること,土壌などにはおらず,昆虫ではミナミアオカメムシから高率に分離されることなどが明らかになった.これによりカメムシと植物細菌病との関連が初めて強く示唆されたため,今後害虫防除による病害の同時防除の可能性があり農業への応用上重要な成果が得られた.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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