研究課題/領域番号 |
19K06082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 |
研究代表者 |
松本 吏樹郎 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (90321918)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 系統 / 捕食寄生 / 相互作用 / 寄主操作 / 行動 |
研究開始時の研究の概要 |
日本産クモヒメバチ21属34種と、クモヒメバチに近縁で、クモの卵嚢を寄主として利用するTromatobia, Zaglyptus, Clistopyga、そして南米特産のHymenoepimecisなどを対象として、分子情報、特に今回はゲノムの超保存領域(UCEs)の配列に基づいた、精度の高い系統関係を推定し、このグループの進化史を明らかにする。得られた系統樹に、これまでに蓄積された、利用寄主、寄主操作、産卵行動などの情報を重ね合わせ、それらがどの様に進化してきたかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
「クモヒメバチとその姉妹群候補を含むヒラタヒメバチ亜科の各属・種間の解像度の高い系統関係の解明」と「クモ利用の起源とその多様化の過程の復元」を目的として研究を進めた。補足のサンプリングを行い、DNAの抽出、バーコード領域での抽出DNAのチェックを行なった。コロナ感染症の拡大によって延期してきた南米での調査を行い、南米特産の属・種に関して寄生状況や産卵行動を観察・記録し、解析用のサンプルも入手することができた。特に社会性のヒメグモを利用するZatypota属の産卵行動を詳しく観察することができた。寄主クモの集団での捕食行動に非常にうまく適応した産卵行動を持つことが分かった。種数が多く、多様な寄主を利用する点で寄主利用の進化を考察するうえで重要なZatypota属について、野外調査を行い、寄主範囲や生息微環境、利用時期など、寄主利用法や生活史についてのデータを得た。以上の観察とサンプルを用いて系統関係の解析をすすめ、クモヒメバチの多様な寄主利用と成立過程について考察する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
海外のサンプルを含めてサンプルに関しては十分に準備が揃ったが、全体的な解析までには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新たに存在が明らかになった種、海外産の種を含めて解析の準備が整ったので、解析を進める。特に寄主転換を考察する上で重要な寄主および寄生習性のデータが揃ったZatypota属に注目して重点的に解析を行う。
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