研究課題/領域番号 |
19K06100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
久世 濃子 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 協力研究員 (60437192)
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研究分担者 |
河野 礼子 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (30356266)
坂上 和弘 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, グループ長 (70333789)
蔦谷 匠 (澤藤 匠 / 蔦谷匠) 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (80758813)
田島 知之 京都大学, 宇宙総合学研究ユニット, 特定助教 (60817534)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 野生生物保全 / 大型類人猿 / 霊長類 / 熱帯雨林 / 自然人類学 / 法医学 / 動物行動学 / 受傷 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、絶滅危惧種の霊長類オランウータン(Pongo属)を対象として、主に法医学(形態学)及び動物行動学の手法を用いて、野生個体の受傷痕(ケガの痕跡)を分析することで、野生下での生存リスクを明らかにし、本種の野生復帰事業を改善することを目指す。具体的には、 (1)法医学的手法を用いて、博物館等に収蔵されている骨格標本を対象に、骨折の治癒痕等を調べ、その原因を推定するとともに、性別や年齢による違いがあるかどうか調べる。 (2)野生下で生体の受傷(顔や体の傷跡)の形態や部位を調べ、その特徴を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、絶滅危惧種の霊長類オランウータン(Pongo属)を対象として、主に法医学(形態学)及び動物行動学の手法を用いて、野生個体の受傷痕(ケガの痕跡)を分析することで、野生下での生存リスクを明らかにし、本種の野生復帰事業を改善することを目指している。具体的には、(1)法医学的手法を用いて、博物館等に収蔵されている骨格標本を対象に、骨折の治癒痕等を調べ、その原因を推定するとともに、性別や年齢による違いがあるかどうか調べる。(2)野生下で生体の受傷(顔や体の傷跡)の形態や部位を調べ、その特徴を明らかにすること、以上を目的として調査を行う計画であった。 2023年度は別の資金を使って、代表者が1回、マレーシアに渡航して野外調査を行い、分担者(蔦谷)も現地に渡航し、現地調査を行った。また、過去に収集した写真や動画の分析を行うとともに、謝金を使って、2019年以前に収集した行動観察データの入力作業を行った。 現地調査中に、オランウータンの受傷例は観察できなかったが、過去に撮影されていた受傷個体の動画や写真について、現地で実際に観察している調査助手(マレーシア人)と確認を行うことができた。 もう1名の分担者(坂上)は、所属機関の本務や厚生労働省からの委託業務で例年以上の多忙を極めていた為、今年度に予定していた、現地に渡航して、現地で保管されている骨格標本を対象とした調査を行うことができず、分担金も返金することとなった。 なおもう1名の分担者の河野は、京都大学総合博物館を訪問し、標本調査を行った。 結論としては、(1)のテーマに関しては当初計画していた調査を行うことができなかったが、(2)に関しては進めることができた。
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