研究課題/領域番号 |
19K06113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
小林 昭裕 専修大学, 経済学部, 教授 (60170304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 都市公園 / 社会文化 / 行政 / 市民 / 都市開発 / 鉄道 / 軍事 / 住民 / 廃城 / 社会文化的 / 服部嘉十郎 / 前田利常 / 高岡古城公園 / 室蘭公園 / 歴史 / 開設 / 消失 / 常磐公園 / 神楽岡公園 / 史的研究 / 地方自治体 / 旭川 / 釧路公園 / 地域住民 / 履歴 / 北海道 / 意味 |
研究開始時の研究の概要 |
都市公園は、地域の自然、歴史、社会制度などに影響され、地域住民や行政などの関係者による政治的プロセスを経て、地域共通の資産として、形成され、管理・運営されてきた。それゆえに、都市公園を、社会文化的な観点から評価することが求められている。本研究は明治、大正期に北海道の首府(札幌)、港湾都市、内陸の殖民都市に設置された公園の開設および改修を対象として、「公園が成立する場所の立地特性(空間)」,「公園という場所に刻まれた履歴(時間)」、「市民・行政・団体などの関係者が場所に対する関心・働きかけ(人間)」の3要素を統合的に捉え、公園が有する価値を社会文化的に捉える手法の確立に寄与する。
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研究成果の概要 |
公園緑地に対し、歴史的な意味合いを帯びる文化的価値に対する関心は、主要な研究対象でなかった。本研究では、都市公園に対して、従来の物的環境としての社会資本の捉え方に加え、文化的な社会的資本として捉えた。開拓という政策的背景をもとに、港湾都市(函館、小樽、室蘭、釧路)、内陸の殖民都市(旭川)という歴史的経緯や産業構造の異なる都市を対象に公園開設・および改修を対象に、公園が成立する場所の立地特性(空間),公園という場所に刻まれた履歴(時間)に対し、市民・行政・団体などの関係者の場所に対する関心・働きかけ(人間)との関係性から、その織りなす過程を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急激な近代化が推進された北海道において、都市公園の成立・改修、公園設計の過程を事例とすることは、本州府県のように近世までの街並みや城郭、寺社、行楽地などを公園化したプロセスとは異なる。本研究では,公園に対する社会文化的視点を,住民・地方自治体・政府等によって,公園に積み重ねた履歴を通し,社会と公園との関係性を読み解くと位置づけた。 研究成果として、石炭積み出しの港湾、鉄道によって都市形成が促された小樽、室蘭、石炭開発の影響もうけた釧路、内陸の軍事漁点として都市形成された旭川において、それぞれの都市構造や都市計形成による、公園成立、改修などの過程ヘの影響を社会文化的視点から明らかにした。
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