研究課題/領域番号 |
19K06142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣嶋 卓也 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40302591)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 天然林 / 生存時間解析 / 択伐 / 選木 / 樹齢 / レジストグラフ / 減反率 / 胸高直径 / 樹木個体群 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,成熟段階に達した天然林の樹木個体群を対象として,樹齢構造を明らかにし,生存時間解析を行い,各個体の樹齢,個体群の平均寿命,樹齢別の平均余命といった樹齢・寿命情報に基づく伐採木の選定を提案することである。 本研究では,生存時間解析の手法を成熟段階に達した天然林へ適用した上で,老齢過熟木の淘汰を旨とした,合自然的な伐採木の選定という,新たな天然林管理のあり方を提案する。対象地は,東京大学北海道演習林に多数ある,天然林固定プロットであり,長期にわたり蓄積された豊富な経時調査データを活用できる。調査に際しては,非破壊式年輪解析機器RESISTOGRAPHを利用して,効率的に解析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、天然林の樹木個体群を対象に、多時期、複数プロット、複数樹種といった多様な視点から生存時間解析を行い、解析結果を実際の天然林管理へ応用するための手法について検討を行った。 成果の概要として、①天然林樹木個体群を対象とした生存時間解析を応用し、天然林の成熟度評価手法を確立した。②天然林における針葉樹、広葉樹の樹種グループ別の生存曲線の差違を見出した。③上記で推定した針葉樹、広葉樹の生存曲線を利用して、樹齢分布の長期変動シミュレーションを行い、定常的な樹齢分布の形を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで適用事例が極めて限られていた、天然林の樹木個体群を対象とした生存時間解析を、長期間かつ豊富な樹木サンプルに対して行い、解析結果を実際の天然林管理へ応用するための手法を提案した。具体的には、上記①、③の成果より、森林の成熟度を評価した上で、②の成果を応用して、針葉樹、広葉樹の平均寿命(針葉樹72年、広葉樹80年)を推定した上で、樹齢情報を胸高直径情報(針葉樹31cm、広葉樹36cm)に換算し、天然林択伐における伐採木の選定条件としての応用可能性を見出した。
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