研究課題/領域番号 |
19K06145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹内 祐子 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (80452283)
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研究分担者 |
神崎 菜摘 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70435585)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マツ材線虫病 / マツノザイセンチュウ / 捕食性線虫 / 生物的防除 / 生物防除 |
研究開始時の研究の概要 |
病原線虫マツノザイセンチュウが媒介昆虫によってマツ属樹木に導入されることで起こるマツ材線虫病は、白砂青松を擁する日本古来の景観を壊滅状態に追い込み、今なお拡大を続けている。本病は感染後の致死率が高い上に伝播力が極めて強いため一旦被害が発生すると制御することは難しく、有効な防除策の確立が急務である。本研究では、マツノザイセンチュウと同じAphelenchoididae科に属する近縁種Seinura cavernaのもつ高い捕食能に着目し、線虫における捕食行動研究のモデル化に必要な基礎情報を集積するとともに、マツノザイセンチュウの個体群抑制技術に基づく本病の新規防除法開発を目指す。
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研究成果の概要 |
マツ材線虫病の病原体マツノザイセンチュウの近縁種であるSeinura cavernaは、高い線虫捕食能をもつ雌雄同体生殖種である。多様な生活史をもつ複数の近縁種と超微細構造を比較観察した結果、S. cavernaとその近縁の捕食性線虫では共通して弾力に富んだ角皮構造をもつこと、またそれが捕食の為の口針射出に際して餌とそれ以外を識別する物理シグナルとして機能していることが推測された。また、S. cavernaはin vitro条件下でマツノザイセンチュウの個体数を有意に抑制し、生物防除資材としての利用可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
捕食性線虫でありながら培養が容易であり単一個体から増殖できるというS. cavernaがもつ実験材料としてのアドバンテージを生かし、同種を線虫における捕食行動研究モデルとするための基礎的知見を集積し、研究基盤を整えた。また対峙培養によりマツノザイセンチュウに対する個体数抑制効果を確認し、生物防除資材としての利用可能性を示した。
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