研究課題/領域番号 |
19K06146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岩永 史子 鳥取大学, 農学部, 講師 (50548683)
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研究分担者 |
芳賀 弘和 鳥取大学, 農学部, 准教授 (90432161)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 樹液流出 / 気温 / カエデ属 / 気温変動 / 樹液 / 冬季 / カエデ / 低温耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
初春に流出するカエデ樹液は高濃度の糖を含む。糖はカエデの樹液流出に寄与するが、一方で低温・凍結ストレス耐性にも関与する。しかし、樹液流出特性と樹木の生理生態的特性との関連性は未解明のままである。本計画では異なる分布域を持つカエデ属樹木を対象として、樹液糖濃度の蓄積や糖組成の変化を明らかにするとともに、樹液流出との関連性を検討する。特に単木当たりの樹液流出量と木部糖濃度がそれぞれ気温とどのような連動を示すかという点に注目し、樹液流出の種間差に関わる生理的特性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
カエデ属樹木の初春にある樹液流出には気温変動が制御要因になると考えられている。しかし樹液流出の期間や量は、種や個体、採取年によって大きく変動する。そこで(課題1)樹液流出特性の把握、(課題2)流出に関わる材内糖変化の把握、およびそれらの基礎データに基づいた(課題3)樹液流出予測の3課題を設定した。本年度6月から産前産後の休暇および育児休業のため研究を中断しており、主として(課題1)、および(課題2)に関連する野外調査および圃場実験を継続するため準備作業と、(課題3)に関連するこれまでの野外調査データの取りまとめを行った。 (課題1)について、2021年に引き続き、野外に生育するカエデ属2樹種の各6個体を対象として冬季の樹液流出量計測を行った。併せて、調査地周辺の気象観測(気温・湿度・降水量・風速・積雪量・土壌含水率)も継続して行った。これらの観測にかかわるセンサー類のメンテナンスおよび保守作業を行った。 (課題2)について、温度操作実験のためのカエデポット苗を育成中であり、育苗に必要な移植、施肥、養生などを行った。引き続き圃場にてポット苗の育成を継続している。 (課題3)2019~2021年に測定した樹液流出量と気象条件との関係性について樹種特性の観点から解析を行った。得られた流出量の時系列データから流況曲線を作成するとともに、流出イベントの流出パターンの分類を行い、流出パターンごとの流出開始時の気温、連続した0℃未満気温を積算した有効積算温度を求めた。有意差はなかったが、イタヤカエデはウリハダカエデよりも高い温度で流出開始が起こる傾向が示された。また流況曲線からイタヤカエデはウリハダカエデに比べて個体あたりの流出量が少なく、流出量が速やかに減少する傾向が示された。樹種による流出パターンの違いは認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は圃場実験および野外調査が開始する以前に産前産後の休暇および育児休業のために中断しており、研究を進捗させることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度中に育児休業を終了予定であり、再開後は計画書に沿って研究を進める。
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