研究課題/領域番号 |
19K06149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 (2020-2022) 首都大学東京 (2019) |
研究代表者 |
小栗 恵美子 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (10608954)
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研究分担者 |
田金 秀一郎 鹿児島大学, 総合研究博物館, 特任助教 (10616080)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 植物多様性 / 植物分類 / DNAバーコーディング / 分子系統 / ベトナム / 種同定 / アカネ科 / 新種 / DNAバーコード / 次世代シーケンシング / 生物多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
世界的にも生物多様性が豊かなベトナムにおいて自然保護地域を適切に管理することは、生物多様性を保全する上で不可欠である。本研究では、ベトナム中部高原地帯のKon Chu Rang自然保護区及びKon Ka Kinh国立公園で維管束植物相調査を行い、次世代シーケンサーを用いた分子同定法と形態比較により、種を識別・同定し、種分類体系を更新する。さらに、限られた人員、予算、時間の中で、迅速かつ正確に維管束植物相を解明するためのワークフローを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ベトナム中部高原地帯ザライ省のKon Chu Rang自然保護区およびKon Ka Kinh国立公園で、ベルトトランセクト法による網羅的な維管束植物相調査を行い、DNAバーコーディングによる分子同定法と形態比較により、種を識別・同定した。野外調査は2019年8月と2022年12月に行い、計1,830点の標本を得た。2019年8月に採集したすべての標本について、葉緑体rbcLの部分配列を解読し、分子同定と形態比較により種同定を行った。その結果、Kon Chu Rang自然保護区において、Lasianthus(アカネ科)とLeptochilus(ウラボシ科)からそれぞれ新種を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、種同定をより正確かつ効率よく行うために葉緑体rbcLのDNAバーコーディングを活用している。本研究により、限られた人員、予算、時間の中で、迅速かつ正確に維管束植物相の解明のためのワークフローを構築・提案できる。それは、本研究の現地共同研究機関であるベトナム生態学生物資源研究所が、将来的に、独自にベトナム全土の植生調査を進めていく際の標準的なワークフローとなり得る。
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