研究課題/領域番号 |
19K06154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
小長谷 賢一 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 森林バイオ研究センター, 主任研究員 等 (30582762)
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研究分担者 |
七里 吉彦 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 森林バイオ研究センター, 主任研究員 等 (80461292)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リンゴ小球形潜在ウイルス / ルシフェラーゼ / NPBT / ゲノム編集 / スギ / ALSV / 無花粉 / ウイルスベクター / 花粉症 |
研究開始時の研究の概要 |
ウイルスベクターは遺伝子の運搬体(ベクター)として植物ウイルスを用い、その感染力を利用して目的遺伝子を植物体内で発現できる系として、遺伝子の機能解析や形質の改変等に広く利用されている。本研究では、ウイルスベクターを用いてゲノム上の任意の塩基配列を切断するDNA切断酵素を針葉樹で発現させ、狙った遺伝子を破壊する遺伝子ノックアウト法の新技術を開発する。スギを針葉樹のモデルとし、花粉形成に関与する遺伝子を破壊することで、既に開発・普及している成長や材質形質に優れるスギの有用品種を遺伝子組換えすることなく、迅速に無花粉化させる技術へ展開させることを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、スギに感染するウイルスをベクター(遺伝子の運搬体)として用い、植物体内でDNA切断酵素を発現させることで、遺伝子組換えを経ることなくゲノム編集する技術を開発することを目的とする。DNA切断酵素として制限酵素I-SceIを用い、その認識配列により不活化させた発光酵素遺伝子を標的とした実験系によりゲノム編集を評価した。その結果、ウイルスベクター接種により宿主のDNAがゲノム編集される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム編集植物を社会実装するためには、現在主流の遺伝子組換えを介した手法では交配等により外来遺伝子を除去する必要があるため、育種に時間を要する林木においては遺伝子組換えを介さない手法が求められている。一過的な発現が可能なウイルスベクターの利用により外来遺伝子を含まないゲノム編集林木が迅速に作出できる可能性がある。また、一過的な遺伝子発現が可能なことから、遺伝子組換えが困難な林木の遺伝子の機能解析にも活用でき、分子遺伝学的進展も期待できる。
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