研究課題/領域番号 |
19K06192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
土井 航 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 准教授 (70456325)
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研究分担者 |
大富 潤 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 教授 (10253915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 光害 / オカガニ / 巣穴 / 南西諸島 / 甲殻類 / オカガニ類 / 人工光 / 行動 / 分光視感度特性 / 網膜電図 / 西表島 / 地表活動 / 幼生放出 / 降海移動 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、夜間の人工光が野生動植物に様々な影響を及ぼしていることがわかってきた。夜行性の半陸性甲殻類であるオカガニ類には、人工光の設置によって個体群維持に重要な繁殖行動に変化が起きている可能性が示唆されている。そこで、本研究は、道路照明などがミナミオカガニの生態に対してどのような影響があるのかを明らかにすることを目的に、石垣島・西表島の野外で観察・実験・シミュレーションを3年間で実施する。
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研究成果の概要 |
夜間の人工照明が、陸上で生活するカニ類にどのような生態的影響を及ぼすのかを明らかにするため、鹿児島県の薩摩半島と奄美大島、沖縄県の瀬長島・石垣島・西表島において、調査と実験を行った。陸生カニ類は夜間照明の少ない自然環境に多く分布していたが、瀬長島においては、照明・交通量の多い環境にも巣穴がみられた。これらのカニ類は日中にも巣穴の外で活動するが、主に夜行性であることから、夜間の照明はその活動を制限すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜間の人工照明が野生生物に与える影響は昆虫や鳥類では明らかにされているが、本研究では陸生カニ類に注目した。陸生カニ類は、日中は掘った巣穴の内部に潜み、主に夜間に活動するため、光害の影響を受けやすいと考えられる。実際、ほとんどの調査地において照明付近に巣穴は分布していなかった。南西諸島の陸生甲殻類には希少種も多いため、本研究の成果はそれらの保全にもつながると期待される。
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