• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マボヤ被嚢軟化症原因鞭毛虫の分布調査と宿主範囲の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06208
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

柳田 哲矢  山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (40431837)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード被嚢軟化症 / ホヤ / 鞭毛虫 / 疫学調査 / 宿主範囲
研究開始時の研究の概要

本研究では、マボヤ養殖に被害を及ぼしている被嚢軟化症の原因鞭毛虫(ホヤムシ)の国内分布域と宿主範囲を明らかにすることを主たる目的とする。軟化症は東北地方太平洋沿岸のマボヤ養殖場で確認されている。ホヤムシは、養殖マボヤだけでなくその他のホヤ類資源にも影響を及ぼしかねない病原体だが、天然ホヤ類の全国調査は行われていない。そこで本研究では、国内で広くホヤ類を採集し、ホヤムシの感染状況を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、2007年以降に国内のマボヤ養殖で問題となっている被嚢軟化症の原因鞭毛虫(ホヤムシ)の宿主範囲と国内分布域を明らかにすることを目的とし、軟化症の発生履歴がない国内海域でのホヤ類の調査を行った。山口県等の沿岸15ヶ所からマボヤを含むホヤ類を約500個体検査したが、ホヤムシは検出されず、ホヤムシは軟化症が発生している東北沿岸にのみ分布していることが示唆された。一方で、遺伝子解析によってマボヤを含む複数種のホヤ類からホヤムシに近縁な鞭毛虫が見出されたことにより、ホヤムシ以外にもホヤ類に寄生する未知の鞭毛虫が存在する可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、ホヤムシの分布域はマボヤ養殖で被嚢軟化症が発生している東北地方沿岸に現局している可能性が示された。マボヤ自体は本研究で調査した瀬戸内海等にも分布しているため、本研究の結果は、ホヤムシがもともと国内に存在したのではなく、海外から移入したという従来の仮説を支持するものといえる。また、ホヤムシはホヤ類の被嚢に寄生することが知られている唯一の鞭毛虫だが、本研究により、ホヤムシがホヤ類に寄生するに至った進化的な経緯を解明する道が開けた。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 被嚢軟化症はマボヤの生体防御能に影響を与えるか?2021

    • 著者名/発表者名
      柳田哲矢
    • 学会等名
      令和3年度日本魚病学会大会春季大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] マボヤ被嚢軟化症の対策研究の現状と課題2019

    • 著者名/発表者名
      柳田哲矢
    • 学会等名
      令和元年度魚病症例検討会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi