研究課題/領域番号 |
19K06234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
二見 邦彦 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (00513459)
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研究分担者 |
片桐 孝之 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50361811)
舞田 正志 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60238839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 細胞老化 / Ras / p16INK4a / SASP / SA-β-gal活性 / 初期老化 / 完全老化 / 酸化ストレス / p16 / proinflammatory SASP / 魚類不死化細胞株 / OIS / 細胞老化様増殖停止 |
研究開始時の研究の概要 |
魚類由来培養細胞の多くは,癌化や形質転換の形跡がないにも関わらず,分裂寿命や老化の兆候が見られないといった特徴がある。申請者は最近,ゲノムDNAを脱メチル化させると魚類由来培養細胞が老化することを突き止めた。一方で,環境中の様々な外的ストレスは,DNAのメチル化異常をはじめとするエピジェネティック変化を誘導することが知られているが,これらのストレスがゲノムDNAの脱メチル化を介して細胞老化を誘発するのかは依然として不明である。 本研究では,ゲノムDNAの脱メチル化がどのようにして細胞老化を誘導するのか,また,ストレスや病原体の増殖が細胞老化を引き起こすかについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
魚類のウイルス病の診断などに広く用いられている魚類由来培養細胞株の多くは,癌化や形質転換の形跡がないにも関わらず,分裂寿命や老化の兆候が見られない。これまでに,ゲノムDNAを脱メチル化させると,魚類由来培養細胞株EPCがSASPを伴う完全老化に成熟することを明らかにした。しかしながら,養殖環境中の様々な外的ストレスが,DNAのメチル化異常をはじめとするエピジェネティック変化を誘導して細胞老化を誘発するかは不明である。本研究では,①ゲノムDNAの脱メチル化がどのようにして細胞老化を誘導するのか,また,②養殖場で起こりうるストレスが細胞老化を引き起こすかについて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおいて細胞老化は,ストレスなどにより障害を受けた細胞の増殖を不可逆的に停止することで発癌を抑制する一方,老化細胞の蓄積は恒常性の破綻を引き起こす。ストレスよる細胞影響としてアポトーシスやネクローシスなどの細胞死があるが,これらの死細胞は食細胞により貪食されるため,影響は局所的であり,魚の直接的な死因となることは少ないと考えられる。一方,老化細胞は貪食されることはなく,炎症性サイトカインなどSASP因子の分泌により周辺の細胞に慢性炎症を引き起こす。本研究は,DNAのメチル化や細胞老化に着目し,魚の死因を「細胞老化を起因とした恒常性の破綻」といった切り口から説明しようとするものである。
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