研究課題/領域番号 |
19K06284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
宗岡 寿美 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50301974)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 法面保全 / 寒冷少雪地域 / 草本植物根系 / せん断特性 / 粘着力c / せん断抵抗角Φ / 凍結融解時期 / 緑化工技術 / 強度定数 / 外来草本植物根系 / 施工限界期 / 凍結融解直後 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道における国土保全を考えるとき,草本植物によって被覆された法面には表層土の補強効果が期待される。しかし,積雪寒冷地では一般に植物の生育適期が短期間であるなど法面保全上の問題も多い。この研究では,積雪寒冷地の北海道における法面緑化工を想定して作製された草本植物の根系を含む土供試体の一面せん断試験を実施し,防災的見地から法面保全対策としての表層土のせん断特性を総合的に考察する。 具体的には,積雪寒冷地に適用可能な草本植物の種類・生育期間・環境条件などの違いが,茎葉部・根系の生育状況および根系を含む土層の力学的強度(強度定数:粘着力c・せん断抵抗角φ)に及ぼす影響について検討する。
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研究成果の概要 |
この研究では,寒冷少雪の北海道十勝地域における植生工を想定して作製された草本植物の根系を含む土供試体の一面せん断試験を実施し,法面保全的見地から表層土のせん断特性を詳細に検討した。その結果,施工適期初期(6月初旬)に草本植物を播種して十分に生育させた場合,翌春の凍結融解時期(高含水状態)には根系を含む土供試体の強度定数(粘着力c・せん断抵抗角φ)の低下を抑制していた。また,施工限界期以前(8月下旬)に播種することで草本植物の生長が一定程度促進でき,翌春の凍結融解時期には根系を含む土供試体の粘着力cの低下を抑制するとともに根系の引き抜き抵抗力を発揮させられるなどの法面保全効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寒冷少雪の北海道十勝地域において植生工を用いて法面を保全するには,施工適期内に草本植物の茎葉部の生育のみならず根系を伸長・発達させておく必要がある。このことは,冬期間を経て翌春の凍結融解時期に頻発する法面表層崩壊の抑制につながる。また,生態系・種・遺伝子レベルでの生物多様性保全に配慮した法面緑化が求められる中,外来草本植物に加えて北海道原産の自生種植物(地域性種苗)の植生工への適用が求められる。こうした,植生工への地域性種苗の適用に向けた技術を確立するための今回の研究成果は,防災・減災,国土強靭化と生物多様性保全との両立を考える上で学術的・社会的意義は大きい。
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