研究課題/領域番号 |
19K06313
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
薗部 礼 静岡大学, 農学部, 助教 (40755352)
|
研究分担者 |
廣野 祐平 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (10391418)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 分光反射特性 / チャノキ / 機械学習 / 茶葉 / クロロフィル / アミノ酸 / カテキン / ドローン / テアニン / ハイパースペクトル |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では,リモートセンシングによる茶葉の生葉段階での品質・ストレス評価手法の確立,さらには,最適な直がけ被覆の実施を可能とする手立てを提案する。 茶樹に直がけ被覆を施し弱光下で栽培する方法があり,茶葉の品質向上に有効である一方で,収量の低下及びストレスの蓄積に伴う枯死を引き起こすことがある。よって,持続的な運用には被覆のタイミングや程度の微妙な制御といったプロのスキルが必要となる。しかし,後継者不足により現在までに培われてきたプロの技が消失しつつある。本課題では分光反射特性という客観的なデータを活用することによって経験が浅くとも実践できる技術を開発する。
|
研究成果の概要 |
茶樹に遮光処理を施すことは,チャの品質に影響を与えるクロロフィルやテアニン含量を向上させるのに有効である.したがって,弱光下におけるクロロフィル及びテアニン含量のモニタリングは茶樹を管理し,高品質の茶を生産する上で重要である. ハイパースペクトルリモートセンシングは植物の特性を評価する上で効果的な手法となっている.そこで,我々はクロロフィルやテアニン含量推定におけるハイパースペクトルデータの利用可能性を評価した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
品質の向上と安定的な収量の維持のトレードオフ関係への解を得るうえで有効となる茶葉の生葉段階における品質とストレスの同時評価手法の確立を,分光反射特性と機械学習アルゴリズムを用いることによって実現する. 現在まで茶樹の適切な管理には,経験を積んで培われてきたプロのスキルが必要であった.しかし,高齢化,後継者不足によりこれらの技術の消失が危惧されている.本研究では,分光反射特性という客観的なデータを用いて同等の成果の達成を試みる研究であり,将来における高付加価値農作物の安定的な産出に貢献できると考えられる.
|