研究課題/領域番号 |
19K06314
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
橋本 篤 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (40242937)
|
研究分担者 |
末原 憲一郎 三重大学, 地域イノベーション学研究科, 教授 (70291614)
亀岡 孝治 三重大学, 生物資源学研究科, 名誉教授 (90177600)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | ワイン / 品質評価 / 赤外分光法 / 可視分光法 / 色彩画像解析 / 官能評価 / アルコール飲料 / 色彩情報 / スペクトル解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ソムリエの感性を模倣したオプティカル・テイスティング(Optical Tasting)の概念を提唱することにより,以下の点を明らかにしようとするものである。 ①「外観をみる」ためのワインの色彩情報計測,「香りを感じる」ためのワインの蒸散成分(気相)の赤外分光計測,「味わいを確認する」ためのワイン成分(液相)の赤外分光計測の各要素技術を構築する。 ②様々なワインを対象とした「外観をみる」,「香りを感じる」,「味わいを確認する」ための分光学的な特性量を抽出する。 ③ワインの官能情報と分光センシング情報との関係性を解析し,科学的根拠に基づいたワイン品質評価手法を提示する。
|
研究成果の概要 |
本研究はソムリエの感性を模倣したオプティカル・テイスティング(Optical Tasting)の概念を提唱することを目的としている。「味わいを確認する」ためのワイン(液相)を特徴付ける赤外分光情報解析法,「香りを感じる」ためのワインの蒸散成分(気相)の赤外吸収スペクトル計測・解析法,および,「外観をみる」ためのワイングラス中におけるワインの色彩情報のグラデーション解析法を確立した。さらに,それら解析手法を組み合わせることにより,ワインの総合的な特性を客観的かつ定量的に評価できる可能性が実験的に示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複雑な製造プロセスを経て生産されるバイオ食品としてのワインの光センシング情報に基づいた包括的品質情報の定量化の可能性を見いだした点は,本研究の特色であるとともに学術的に意義のあることである。また,開発した手法は非破壊かつリアルタイムでの計測が可能なため,最終的な品質だけではなくその製造プロセスの動的挙動をリアルタイムで定量的に把握できる可能性があり,ワインなどのアルコール飲料の生産や製品開発において新たな道筋を開いたものといえる。
|