研究課題/領域番号 |
19K06348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 富山県衛生研究所 |
研究代表者 |
健名 智子 富山県衛生研究所, 化学部, 上席専門員 (60416089)
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研究分担者 |
小玉 修嗣 東海大学, 理学部, 教授 (70360807)
山本 敦 中部大学, 応用生物学部, 教授 (60360806)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 無機陰イオン / 逆相カラム / HPLC-UV法 / HPLC法 |
研究開始時の研究の概要 |
通常イオンクロマトグラフィーにより分析されている無機陰イオン分析をより容易に行うため,汎用的な逆相カラムを用いる無機陰イオン類の簡便かつ精度の高い新規な分析法の開発を目的とする。これまでに申請者らは,モリブデン酸ナトリウム添加リン酸移動相を用いた逆相HPLC-UV分析系において,塩化物イオンや硫酸イオンを分離・検出することができることを見出している。本研究課題において,この無機陰イオンの逆相HPLC-UV法における分離及び検出機構を解明し,より選択的かつ高感度な無機陰イオンの逆相HPLC-UV分析法を開発し,主に水環境分析に応用する。
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研究成果の概要 |
本研究課題は,近年分析ニーズが増加している無機陰イオンの,汎用的な逆相カラム分離-UV検出による簡便かつ精度の高い新規な分析法を確立することを目的として開始した。研究開始当初目指した,無機陰イオンのオンカラムでの金属イオンと錯形成による逆相カラムでの分離法の開発はできなかったが,イオン分離特性を持つ逆相カラムにより,無機陰イオンをイオン交換カラムとは異なる機構で分離することができた。また移動相に添加したモリブデン酸イオンを指示薬として,吸収を持たない無機陰イオンをUV検出することができることを見出し,汎用的なHPLC-UV法による無機陰イオン分析法を確立し,環境水分析に適用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,無機イオンは主としてイオンクロマトグラフィー(IC)により分析されている。しかしIC では,高価なイオン交換カラム,サプレッサや電気伝導度検出器が必要となる。これに対して,本研究で確立した逆相カラム分離-UV 検出での無機陰イオン分析法は,汎用的なHPLC-UV分析装置を用いた簡便な分離分析手法であり,環境水・水道水中の無機陰イオン分析をより容易に行うことができる。更にこの方法は,測定したい陰イオンの特性を利用することで,一陰イオンに特化したによる分析法にも応用できた(ナトリウム-塩化物強塩泉中のヨウ化物イオン分析)。
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