研究課題/領域番号 |
19K06350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
大久保 武 茨城大学, 農学部, 教授 (70233070)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CRP / レプチン / エネルギー代謝 / ニワトリ / CPR / 視床下部 / C-reactive protein / 摂食 / 抱卵 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、炎症の指標として知られるC-reactive protein (CRP)の遺伝子発現が抱卵中のニワトリ視床下部で増加することを見出した。近年、CRPが飽食ホルモン・レプチンの作用を阻害することが示され、エネルギー代謝との関連が示唆されている。また、抱卵中のニワトリは自発的に摂食を抑制し、低エネルギー状態へ適応する。このような背景から、本研究では、「エネルギー摂取量と脳内CRP発現の関連性」、「レプチン情報伝達に対するCRPの影響」、「脳内CRPの局在」を解析し、抱卵期のニワトリの摂食及びエネルギー代謝に対するCRP関与の可能性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、ニワトリの生理的低エネルギー状態(抱卵)への適応とCRP及びレプチンとの関連性について解析を行った。その結果、CRPが摂取エネルギーを反映するマーカーであることを明らかにし、CRP発現の様子から抱卵中の肝臓の代謝が特異的に変化している可能性を見出した。その一方で、鳥類では哺乳類とは異なり、CRPとレプチンとの相互作用によりエネルギー代謝を制御する可能性は低いと考えられた。さらにCRPとレプチンのmRNA発現は神経回路構築が起こる発生後期から視床下部で増加することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、ニワトリが抱卵中の自律的なエネルギー摂取の抑制とそれに対する適応に炎症性マーカーの一つであるC反応性タンパク質(CRP)が関与する可能性を見出したもので、ニワトリの生殖とエネルギー摂取との関連を明らかにするうえで、学術的な意義は高い。さらに本研究では、発生後期のニワトリ胚視床下部でCRPとレプチンがともに増加することを今回初めて明らかにした。発生後期の視床下部における両因子の役割は明らかでなく、脳の機能発達と両因子の関係解明に向けた研究の進展が期待される。
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