研究課題/領域番号 |
19K06355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高橋 秀之 九州大学, 農学研究院, 准教授 (60549872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 黒毛和牛 / 初乳 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、黒毛和牛母牛の栄養管理による初乳構成成分に与える影響を検討するとともに、初乳の構成成分が仔牛と育成牛の消化管発達、増体およびラクトクライン機構に与える影響を解明するために以下の点を究明する。①初乳と移行乳を用いて初乳摂取が下部消化管発達、代謝生理機能や増体に与える影響を検討する。②初乳の給与が母牛の血中成長因子およびインスリン分泌変化に与える影響を検討する。③黒毛和牛のラクトクライン機構におけるヒストン脱アセチル化およびヒストンメチル基転移酵素活性状態の解析、遺伝子発現の網羅的影響を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、下部消化管発達を促し仔牛の発達過程において肝臓組織や骨格筋における生理機能を変化させる初乳および移行乳の構成成分に着目し、仔牛と育成期のラクトクライン機構に与える影響を明らかにする。その結果、分娩末期の繁殖牛への中鎖脂肪酸であるオクタン酸の給与は、初乳・移行乳中のグルコース濃度を増加させることが明らかとなった。新生仔牛にとってグルコースは主要なエネルギー源であり、仔牛の栄養状態を良好に保つ結果となった。また、仔牛への代用乳給与の結果、急激なグルコースの上昇が見られたことから下部消化管発達が促された可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒毛和牛の飼養管理は、各県や各地域によりマニュアルが策定されておりマニュアル通りに飼料摂取を行っても日本飼養標準が策定している成長曲線通りに成長することが出来ない仔牛が存在する。また、飼料の種類や飼料摂取量が均一にも関わらず消化不良性の下痢が発生する個体も存在する。特に早期肥育は穀物飼料を多給する肥育期を前倒しで始める。したがって、仔牛の下部消化管発達は重要であり、本研究成果は早期肥育技術へ応用可能な成果である。
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