研究課題/領域番号 |
19K06363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
水島 秀成 北海道大学, 理学研究院, 助教 (20515382)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウズラ / 受精 / 卵賦活化 / ゲノム編集 / 卵の保存 / 細胞分裂抑制因子 / 卵の長期保存 / 卵核の保護機構 / 多精侵入 / 余剰精子核 / 消化 / 多精受精 / 長期間保存 / 余剰精子核分解 / 雄性前核選択 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、“鳥類における多精受精成立機構”の全貌を明らかにすることを目的に、主雄性前核の選択および余剰精子核の分解を制御する卵細胞質の分子シグナリングの同定を行うことを目標とした。さらに一連の基礎研究を通して同定した分子スイッチの機能を追求・応用することにより、これまで不可能であった鳥類未受精卵の長期間保存を可能にする新技術開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
本課題では、多精受精動物であるウズラの卵賦活化(卵の発生開始)に関わるシグナリングの解析を中心に行った。ウズラの卵賦活化に必須である2つのCa2+増加反応(一過性型と反復振動型)を仲介する3つの母性Ca2+受容体を同定することに成功を収めるとともに、卵の減数分裂再開シグナリングの活性化には一過性型のCa2+波のみが関与することを突き止めた。また雌性核との融合に与らない精子核の分解に、卵由来の核分解酵素は関与しないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1細胞期受精卵を材料とした哺乳類生命工学技術を鳥類へ外挿するという点で、鳥類に特異な多精受精シグナルングの解析は必要不可欠な研究課題である。特に「受精直後に起こる卵由来DNA分解酵素の消失」という発見は、ゲノム編集ウズラを作出する上で、重要な知見として働いた。また本課題では、これまでに成功例を見ていない「受精能を保持した未受精卵」の保存法の確立にも成功を収め、これらの応用は新規鳥類生命工学技術の発展・構築に貢献すると考えられる。
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