研究課題/領域番号 |
19K06376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 九州栄養福祉大学 |
研究代表者 |
杉元 康志 九州栄養福祉大学, 食物栄養学部, 教授 (10100736)
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研究分担者 |
日下部 宜宏 九州大学, 農学研究院, 教授 (30253595)
阿部 義人 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (60315091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 認知症 / 糖尿病 / アミロイド線維 / 糖代謝酵素 / ポリオール経路 / 鶏卵ペプチド / カラザ / リゾチーム / アミロイドβペプチド1-42 / 糖代謝 / 卵ペプチド / アミロイド線維形成抑制効果 / 糖尿病予防効果 / β-アミロイド / 糖質分解酵素 / アミロイドβ / アミロイド線維形成機構 / 抗アミロイド病 / 卵黄ペプチド / 抗糖尿病 / 糖分解酵素阻害 / 鶏卵卵殻膜ペプチド / 鶏卵由来ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会や生活習慣からの疾病の増加は大きな社会問題となっており、医療費の負担は増え続けている。アルツハイマー病もその1つであり、早急な治療薬や予防薬の開発が求められている。また、年々増加する糖尿病も深刻な疾患であり、この対策が急がれてる。鶏卵由来のタンパク質分解物には抗アルツハイマー病機能や糖代謝を通じて糖尿病を防ぐものが見つかった。本研究では鶏卵タンパク質分解物のこれらへの疾患への有効性を検証し、有効利用を図るものである。
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研究成果の概要 |
高齢化社会や生活習慣の変化により認知症や糖尿病などの疾患が増加しており、社会的問題化しており、これを予防する方法として食生活の改善が必要とされ、毎日摂取する食品素材に疾患予防効果があるものが求められる。 本研究は安価で高栄養の食材である鶏卵タンパク質由来のペプチドに認知症の原因になるアミロイド線維の形成抑制効果と糖尿病に対する予防効果を追究した。カラザタンパク質由来のアミロイド線維形成に阻害作用を認め、広くアミロイドシースの線維形成に効果を示した。卵白や卵殻膜由来のペプチドには糖消化酵素や合併症に関与する酵素の阻害効果を示した。これらのペプチドはこのような疾患予防に利用されることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会や生活習慣の変化により認知症や糖尿病などの疾患が増加しており、社会的問題化しており、これを予防する方法として食生活の改善が必要とされ、毎日摂取する食品素材に疾患予防効果があるものが求められる。鶏卵は安価で栄養価の高い食品であり、今回、見出した鶏卵タンパク質由来のペプチドが認知症や糖尿病の予防に有効であることが確認された。カラザペプチドはアルツハイマー病などの原因となるアミロイド線維の形成を抑制し、また卵白および卵殻膜ペプチドは糖代謝酵素や糖尿病合併症に関わる酵素を阻害した。今後、ヒト介入実験などの研究が進み、鶏卵ペプチドの有効活用が期待される。
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