研究課題/領域番号 |
19K06396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
高橋 透 岩手大学, 農学部, 教授 (20355738)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウシ / クロモグラニン A / 子宮 / クロモグラニンA / クロニグラニンA / 血管新生 / MMP / 組み替え発現 / 妊娠 / 低受胎 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は、ウシの子宮内膜にCHGAが発現しており、3回以上授精しても受胎しないいわゆる低受胎牛では正常牛に比べてCHGAの発現量が低いという知見を報告した。CHGAの発現はプロジェステロンによって制御されていることから、CHGAが着床や妊娠維持に重要な役割を担っていると推察されるが、その実態は不明である。CHGAの複雑な生物学の解明は、着床や妊娠維持機構の解明とともに、低受胎の診断法開発や治癒判定の指標策定に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
ウシのクロモグラニン Aの発現動態と生理的役割について研究を実施した。ウシのクロモグラニン Aの血中濃度測定系を構築し、妊娠初期の血中動態を検討したところ、受胎例では大きな変動がなく低値で推移したが、不受胎例では不規則な変動を示すものがあった。ウシの子宮灌流液中のクロモグラニン Aの発現をイムノブロット法で検討し、灌流液採取の直後の周期の受胎成績との関連を検討したところ、不受胎例では発現の亢進が認められた。ウシ子宮内膜上皮細胞にクロモグラニン Aを添加して遺伝子発現の変化を検討したところ、クロモグラニン A は子宮内膜のケモカインの発現を促進することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳牛の受胎率は過去数十年にわたって低下の一途を辿っており、その改善が急務になっている。本研究では乳牛の受胎性に関与する可能性のある因子としてクロモグラニン Aというタンパク質に注目して、その発現動態と生理的役割について検討した。クロモグラニン Aの発現は受胎例と不受胎例で異なった血中動態を示し、子宮内におけるタンパク質発現量にも違いが認められた。
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