研究課題/領域番号 |
19K06398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 淳 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (00554487)
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研究分担者 |
都築 圭子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (30364251)
中山 泰秀 大分大学, 医学部, 客員研究員 (50250262)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生体内組織形成術 / 尿管 / 尿路上皮細胞 / BioTube / 尿路上皮 / 尿管閉塞 / 尿管再生 / 猫 / 生体内組織形成術(iBTA) / 移行上皮細胞 / 尿管再建 |
研究開始時の研究の概要 |
尿管閉塞は猫で発生の多い泌尿器疾患で、近年の猫の飼育頭数上昇から、診察頻度が上昇している。現在、尿管ステントを用いた尿路再建術が行われているが、合併症も多く、十分な治療成績は得られていない。本研究では、自己の体内で形成された組織を足場材料として利用する、生体内組織形成術を利用して作製したバイオチューブ(BT)と、尿管再建に重要と考えられる移行上皮を組み合わせた、移行上皮付きバイオチューブ(tBT)を作製し、実験的に移植効果を検討したのち、臨床試験で有効性と安全性を評価し、今後、増加が危惧される猫の尿管閉塞に対する根治的治療法の開発・確立を目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は、バイオチューブを膀胱内に留置し、バイオチューブ表面を尿路上皮細胞にて被覆させる実験を試みた。その結果、ラットの膀胱内腔が予想より狭く、バイオチューブを膀胱壁に留置させることが困難であることが明らかとなった。今後、バイオチューブの形状を変更(渦巻型)するなどの工夫が必要である。また、膀胱粘膜から膀胱粘膜上皮細胞を採取し、コラーゲンコートディッシュ上に播種して拡大培養を試みた。その結果、上皮増殖因子(EGF)を添加することで、上皮の増殖を観察できたが、増殖維持や継代は困難であったため、粘膜上皮付きバイオチューブの作製に用いる数の細胞を得るためには、今後、成長因子の改変や濃度の調整が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
培養を実施している施設の設備上の不具合のため、培養実験を中断する時期があった。また、培養を必要としない膀胱内へのバイオチューブ留置については、ラット膀胱内腔が想定より小さく、方法の改善が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、尿路上皮の培養を再度試み、尿路上皮つきバイオチューブを作成し、移植まで行う予定である。現状は、鋳型の改良による渦巻き状のバイオチューブを作成して膀胱に移設する方法を検討している。
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