研究課題/領域番号 |
19K06409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (00424763)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ネコ / GPR41 / GPR43 / 短鎖脂肪酸 / FFAR2 / FFAR3 / GPR41/FFAR3 / GPR43/FFAR2 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題はネコのGPR41とGPR43の受容体としての機能を細胞内シグナル伝達解析、NanoBiT法による2量体形成解析、発現部位を免疫染色またはIn situ hybridization解析、GPR41とGPR43遺伝子中の一塩基多型(SNP)探索をサーベイヤー解析によって行う。SNP探索により将来肥満するネコを出生時に予測するゲノム診断技術の開発に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
脂肪を構成する脂肪酸は必須栄養素のみならず、生理機能をもつシグナル伝達物質としても作用する。近年数々の脂肪酸に対するヒトGタンパク質共役型受容体(GPR)4種が発見され、それぞれが異なる生理作用を介することが明らかとなった。 ネコは幼猫期の網膜・神経発達に多量の長鎖脂肪酸を必要とするが、これは長鎖脂肪酸をα-リノレン酸前駆体から生合成する活性が極めて弱い等、他の哺乳類とは異なる代謝経路を有している。GPR41とGPR43は短鎖脂肪酸の受容体であるが、ネコではその遺伝子すら明らかにされていないことから、ネコのGPR41とGP43の分子生物学的な性状解析を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト同様、ネコも2型糖尿病が多い動物であり、過度の脂肪が蓄積され肥満した結果、糖尿病を発病する。脂肪を構成する脂肪酸は必須栄養素のみならず、生理機能をもつシグナル伝達物質としても作用する。2003年以降、数々の脂肪酸に対するヒトGタンパク質共役型受容体GPR40、GPR41、 GPR43、 GPR120が発見され、異なる生理作用を介することが明らかとなった。ネコは幼猫期に多量の脂肪酸DHAを必要とする等、他の動物とは異なる脂肪酸の代謝経路を持つことから、本研究では特に短鎖脂肪酸の受容体GPR41とGPR43の機能を分子生物学的な解析を行なった。
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