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ひざ関節術後拘縮の新たな予防薬開発に向けた不溶化ヒアルロン酸の有効性の基礎的検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K06411
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関帯広畜産大学 (2020-2021)
筑波大学 (2019)

研究代表者

上村 暁子  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (60823721)

研究分担者 田中 綾  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70334480)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード術後癒着 / ヒアルロン酸 / 膝関節 / 不溶化ヒアルロン酸 / 術後拘縮 / 動物
研究開始時の研究の概要

膝関節の拘縮は関節手術後高率に生じ、有効な予防剤が社会的にも求められている。研
究代表者らは犬の開胸術において、不溶化ヒアルロン酸膜が創傷部位への線維芽細胞の侵入を物理的に阻止することで、高い胸部術後癒着防止効果が得られることを報告してきた。本研究では、膝関節の術後拘縮が胸部術後癒着と同様、線維芽細胞に起因する組織の線維化が主因となっている点に着目し、動物の膝関節手術へ不溶化ヒアルロン酸を応用する。
不溶化ヒアルロン酸の関節拘縮への予防効果を多角的に検証することで、将来的に人の膝関節術後拘縮の新たな予防剤としての活用も期待される。

研究成果の概要

各年度ごとに、被験物質を用いた実験群とコントロール群とでラットの膝関節手術前後を比較検討した。初年度は大腿部長、膝上長、ROMにおいて有意差が認められた。2年度目は膝上長、膝下長、ROMにおいては実験群とコントロール群で有意差は認められなかったが、大腿部長において実験群とコントロール群とで有意差が認められた。最終年度の結果は、膝下長においては実験群とコントロール群で有意差は認められなかったが、大腿部長、膝上長、ROMにおいて実験群とコントロール群とで有意差が認められた。
以上から、不溶化ヒアルロン酸膜をラット関節内外に使用することにより、大腿部周囲筋群の萎縮低減に有効である可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膝関節手術は人工膝関節置換術だけでも国内で年間 80,000件を超えており、術後高率に関節拘縮が生じる。関節拘縮の主な治療法は、関節鏡を用いた癒着の剥離手術とリハビリテーション等の理学療法であるが、患者が正常な膝関節機能を再び得るのは容易ではない。最も重要なことは発症後の治療ではなく、術後の膝関節拘縮そのものの予防が求められている。
本研究ではラットの膝関節手術に不溶化ヒアルロン酸を使用することで、術後の膝関節可動域低下や大腿部長低下を有意に低減させる可能性が示唆された。今後の膝関節術後拘縮予防に向けて、学術的にも社会的にも1つの有用な知見になり得ると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Elucidation of the time-dependent degradation process in insoluble hyaluronic acid formulations with a controlled degradation rate2019

    • 著者名/発表者名
      Uemura, A.; Ogawa, S; Isono, Y.; Tanaka, R.
    • 雑誌名

      J Tissue Eng

      巻: 10 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1177/2041731419885032

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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