研究課題/領域番号 |
19K06413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 (2021) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2019-2020) |
研究代表者 |
菊 佳男 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (70370179)
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研究分担者 |
高橋 俊彦 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (40709771)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乳用牛 / 乳房炎 / 乾乳期治療 / 選択的乾乳 / 薬剤耐性 / 分娩後乳房炎発生率 / 乾乳期用乳房注入剤 / 選択的乾乳期治療 |
研究開始時の研究の概要 |
抗菌薬使用の適正化を目指した日本型選択的乾乳の技術を確立する。 国内有数の酪農地帯である北海道東部(道東)地域の酪農家の乾乳方法を調査し、乾乳軟膏の使用実態と有効性を検証する。それと共に、乾乳軟膏が必要あるいは不要な条件を明らかにすることによって、日本において導入可能な選択的乾乳の技術を提案し、国内の薬剤耐性対策に貢献する。
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研究成果の概要 |
日本では乳牛が乾乳期を迎えるときに乳房炎防除を目的に抗菌薬を全頭全乳房へ注入する(BDCT)が、近年、諸外国では薬剤耐性の観点から乳牛や乳房を選択した抗菌薬使用法(SDCT)が検討されている。本研究では、国内の乳牛における乾乳時の抗菌薬使用率やその効果、抗菌薬使用の判断基準、抗菌薬の代替とする乳頭消毒薬の乳房炎防除効果を検討した。それにより、オランダで利用されている抗菌薬使用基準が国内においても利用可能であり、乳頭消毒薬の利用がBDCTと同等の乳房炎防除効果を有することが示唆され、日本においてもSDCTの導入が可能であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤耐性(AMR)問題は世界的にも喫緊の課題であり、酪農分野においても近年諸外国ではAMR対策として乾乳期(泌乳しない期間)の抗菌薬使用法が見直されている。本研究では、現在の日本では一般的である乾乳を迎える乳牛に対する全頭全乳房への抗菌薬投与から、牛や乳房の状態に応じた選択的な抗菌薬使用の可能性を検討した。その結果、抗菌薬の使用不使用の判断基準や抗菌薬に代わる乾乳期管理法を見出した。これによって、不要な抗菌薬の使用を防ぐ日本型の選択的乾乳期抗菌薬治療が可能となり、AMR問題に貢献できると考えられた。
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