研究課題/領域番号 |
19K06414
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
下島 昌幸 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (10422411)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | keterah orthonairovirus / Issyk-Kul熱 / Soft tick bunyavirus / 治療 / アビガン / 抗体 / Keterah orthonairovirus / 核酸アナログ / Issyk-Kul virus / soft tick bunyavirus / 日本で分離 / 病原性 / 臓器指向性 / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトに病原性があるISKウイルスと病原性がないと考えられるSTBウイルスについて、本研究ではその病原性の発現機序と、更に2ウイルス間にある増殖性や病原性の相違の機序を明らかにすることを主目的とする。ISKウイルスおよびSTBウイルスを含めKeterah orthonairovirusの生物学的あるいはウイルス学的解析に取り組んでいる研究者は国内外を通し我々のグループのみであり、本研究なくしてはKeterah orthonairovirusの学術研究は進まない。
|
研究成果の概要 |
中央アジアで熱性疾患Issyk-Kul熱を引き起こしているIssyk-Kul virusと、類似で日本で分離されたSoft tick bunyavirusの比較を行ない、次のことを明らかにした。 哺乳類由来の培養細胞8株では増殖性に差はない、抗血清の部分的交叉反応がある、IFNAR1-KOマウスにおける病原性には違いがない、エンベロープ蛋白質に対する抗体が治療効果を示す、アビガンがマウスモデルで良好な治療効果を示す これらのことから、日本のウイルスがヒトに病原性を示す可能性は否定されなかったが、治療薬候補を見つけることができ、今後の開発が期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で発見されたsoft tick bnyavirusとIssyk-Kul熱をおこすIssyk-Kulウイルスはウイルス学的に非常に似ていた。Issyk-Kul熱は日本で発生しておらず、不明熱の原因としてsoft tick bnyavirusが少ないながらある可能性が考えられた。単クローン抗体やインフルエンザ薬のアビガンがマウスモデルで治療効果を示したことから、これらの開発を進めることでsoft tick bnyavirus(や関連ウイルス)による感染症あるいはIssyk-Kul熱の国内侵淫に備えることができる。
|