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白血病ウイルスの新規病原性基盤についての病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K06418
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

寸田 祐嗣  鳥取大学, 農学部, 准教授 (20451403)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード獣医病理学 / 白血病 / 猫白血病ウイルス / 洞毛 / 動物白血病 / 病原性 / 上皮細胞 / ケラチン / 白血病ウイルス / ネコ
研究開始時の研究の概要

本事業は3年間の補助事業期間で実施し、初年度は病理組織学的解析ならびに免疫組織化学的解析をはじめとした形態学的解析に重点的に取り組む。これらについては過去の予備的検討をふまえて、円滑に進展すると予想される。次年度以降は、ウイルス分布、宿主因子解析、ウイルス因子解析へ発展させ、得られた成績を検討しながら臨機応変に研究展開する。また、獣医系あるいはウイルス系の学術集会に参加し、積極的に成果発信する。

研究成果の概要

白血病ウイルスはヒトや動物に感染して様々な疾患を引き起こす。名前の通りに白血病、すなわち血液の癌・悪性腫瘍が主であるが、それ以外にも様々な病態に関与する。本研究では猫白血病ウイルス(Feline leukemia virus, FeLV)が感染したことによって生じる皮膚、特に顔面の口吻部(口や鼻のまわり)の変化を解析することによって、白血病ウイルスの新たな病原性について研究した。その結果、FeLVは口吻部の様々な細胞に豊富に存在しており、唾液などの体液中にウイルスが排出されている可能性、洞毛(いわゆるヒゲ)に外見上の変化を引き起こす可能性が明らかになり、本ウイルスが持つ多様な病原性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

猫は一般的な愛玩動物(ペット)であり、多様化する社会においてはヒトの大切なパートナーとなっている。一方で、猫は屋外での活動を好み、集団内や屋外で様々な病気が蔓延することも懸念される。また、家猫以外に、野生や動物園等にも様々な猫科動物が存在するため、ウイルス感染症の制圧は重要な課題のひとつである。FeLV感染症もその代表例であるが、本病は緩慢に進行する慢性疾患であり、診断・摘発が容易ではない。洞毛の変化について着目して調査・研究したものは、本研究者が知る限りでは本研究がはじめてのものであり、本成果はヒトや他の動物に感染する白血病ウイルスの病原性を解明する上で有益な基礎的知見となる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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