研究課題/領域番号 |
19K06435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆史 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (70344934)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 膵内分泌細胞 / 膵ポリペプチド細胞 / ノックインマウス / β細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、膵臓内分泌流細胞の分化成熟課程とその調節機構が注目されている。我々のグループは、マウス遺伝学的手法を用いることで、PP細胞がインスリン産生細胞であるβ細胞の前駆細胞としての役割をもつ可能性を示唆する結果を得ている。そこで本研究では、PP細胞から他の細胞への分化成熟が起きる詳細なメカニズムならびに、その分化過程にどのような制御が存在するのかを明確にするため、マウス遺伝学的手法をさらに駆使することで細胞分化系譜追跡を中心とした一連の研究を展開する。
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研究成果の概要 |
膵臓のランゲルハンス島は主に体内の血糖調節を行うホルモンを分泌する役割を持つ非常に重要な組織である。この組織は複数の細胞から構成されていて、その一つであるγ細胞は今まであまりよく研究されてこなかったため、その性質がよくわかっていない。本研究課題では、研究代表者が今まで継続的に用いてきたマウス遺伝子改変の手法を駆使して、このγ細胞の性質を明らかにする研究を行ってきた。それらの研究により、γ細胞の性質とβ細胞などの他の内分泌細胞の分化過程や機能と関連やホルモン分泌の調節の仕組みが少しずつ分かってきた。今後更に詳しい解析を行うことでこの細胞の性質や役割の全貌を明らかにできると期待している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年では高齢化が進むにつれ、様々な生活習慣病の罹患数が増加し健康寿命を延ばすための基礎医学的研究の重要性が指摘されている。研究代表者が所属する研究組織は代謝内分泌学の研究を増進しており、本研究では、膵臓の内分泌組織の成り立ちや役割についての研究を行っている。本課題はその研究に不可欠なマウス遺伝子改変技術を使うことで特にその働きがよくわかっていないγ細胞の性状を徐々に解明できつつある。今回の研究をさらに発展させることで膵臓の内分泌組織の形成の機序が明らかになることに加え、糖尿病などの膵臓機能と関連する様々な疾患の治療法の確立につながる知見をもたらすと期待している。
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