研究課題/領域番号 |
19K06437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
深澤 太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10565774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アフリカツメガエル / 器官再生 / 組織幹細胞 / 再生 / インターロイキン11 / interleukin-11 |
研究開始時の研究の概要 |
損傷などにより失った器官や付属肢を再形成する「再生」の程度は動物種により様々で、例えば両生類は高い再生能を示す一方で哺乳類の再生能は限定的である。再生は、創傷部に未分化な増殖細胞が誘導されこれが増殖・分化し組織や器官を再形成することで起こるが、申請者らはこの未分化細胞の誘導はインターロイキン11(IL-11)という因子によることを見出してきた。本研究はこのIL-11がどのように未分化細胞を誘導しているのかを調べることで、両生類のもつ高い再生能のしくみを解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
アフリカツメガエル(Xenopus laevis)器官再生時における幹細胞挙動とそれを支える分子基盤について研究を行い、本研究期間では、X. laevisへの遺伝子導入手法の確立とその効率改善、再生時の組織前駆細胞産生におけるil11受容体の関与の解析、幼生尾再生芽中の幹細胞濃縮におけるSide population法の有用性の証明、肢芽再生においてFGF10投与時の再生能向上に関与する可能性のある新規細胞集団の同定、がなされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の最終目的は器官再生時の組織幹細胞活性化を促す細胞・分子基盤の解明にある。本研究期間において、この目標達成へ向けた手法確立(ゲノムの特定領域への配列挿入法の確立と効率向上、分子マーカーを必要としない幼生尾再生芽の組織幹細胞濃縮分画法の確立)と基礎知見の収集(再生時の幹細胞活性化を起こすIl11シグナリングの動態の解析、肢芽再生能向上に寄与する新規細胞集団の同定)がなされ、器官再生時の幹細胞挙動の解明へ向け一定の成果が上げられたと考えている。
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