研究課題/領域番号 |
19K06454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
溝口 貴正 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (10645419)
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研究分担者 |
高橋 広夫 金沢大学, 薬学系, 准教授 (30454367)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | MIB1 / CTNND1 / 乳がん / 細胞移動 / E-cadherin / Mib1 / Ctnnd1 / 悪性化 / 異種移植モデル / 異種移植 / ゼブラフィッシュ / がん増殖 / がん転移 / RNA-seq / RNAseq / 遺伝子発現プロファイル |
研究開始時の研究の概要 |
がんにより生存率が低下する主因は転移である。ゼブラフィッシュ胚へのヒトがん細胞の異種移植モデルは、既存のモデルと比較して、迅速かつ多検体を取り扱うことができ、がん転移のライブイメージングも可能である。この利点を生かし、本研究では血管侵入したがん細胞と移植部にとどまったままのがん細胞の遺伝子発現プロファイルを取得、比較することにより、がん転移の初期段階に発現変動する遺伝子ネットワークを同定する。
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研究成果の概要 |
データベースを利用した解析と各種乳がん由来の細胞株を用いた生化学的、細胞生物学的解析から、E3ユビキチンライゲースMindbomb1(MIB1)の発現低下により乳がんの移動が亢進されることが明らかとなった。乳がん細胞においてMIB1は細胞接着因子E-cadherinの裏打ちタンパク質であるCatenin delta1(CTNND1)のタンパク質量を制御することにより細胞接着を安定化させて細胞移動を抑制的に制御していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がん患者のがん細胞におけるMIB1の発現レベル、CTNND1のタンパク質量レベルを計測することにより乳がんの転移しやすさが予測できることが示唆された。また本研究成果からMIB1の機能を亢進することで乳がんの転移を抑制できる可能性も考えられる。よって本研究成果は既存の乳がん治療戦略と併用することで、転移を抑制しつつ原発巣の根治治療を進めるといった、新たな乳がん治療の創出にもつながると考えられる。
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