研究課題/領域番号 |
19K06455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
森 政之 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (60273190)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ポルフィリン症 / モデルマウス / 遺伝子 / 組織障害 / 肝臓 / 皮膚 / 小胞体ストレス / タンパク質凝集 / 白内障 |
研究開始時の研究の概要 |
Cpox遺伝子変異に起因するポルフィリン症を自然発症するミュータントマウスを用いて、各臓器のトランスクリプトーム解析、プロテオーム解析、エピゲノム修飾解析を網羅的に行い、「ポルフィリン症の多彩な病態の発現はポルフィリン中間体によるグアニン四重鎖構造への干渉を介した遺伝子発現制御の乱れに起因する」という仮説を検証し、ポルフィリン症の病態発症機序・経路を標的とした治療法開発へと繋げる。
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研究成果の概要 |
Coproporphyrinogen oxidase遺伝子に活性低下型変異を有するマウスを用いた病理学的・分子遺伝学的解析により、本マウスがヒトの遺伝性ポルフィリン症と類似した肝臓病態を発症することを明らかとした。さらにその病態、および白内障の発症機序の一つは、過剰貯留したコプロポルフィリンが細胞内でタンパク質を凝集させ、小胞体ストレス反応を亢進させることであることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
指定難病の一つであり、多彩な病態を発現するが、その発症機序が不明、かつ有効な治療・薬剤が無い遺伝性ポルフィリン症の発症機序の一つが、細胞内でのタンパク質凝集と小胞体ストレスの亢進であることを示した。これらの経路を標的とした遺伝性ポルフィリン症の医療の開発に新たな方向性を示すことができた。
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