研究課題/領域番号 |
19K06469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中條 佳見 (河村佳見) 熊本大学, 大学院先導機構, 助教 (20505044)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハダカデバネズミ / 実験動物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、老化・がん化耐性齧歯類であるデバを実験動物として広く普及させることを目的に、抗生物質による微生物学的統御、遺伝学的統御を目標とした遺伝的均一性の評価、ならびに繁殖効率を上昇させるための人工授精法の開発を行う。また、デバに頻発する育児放棄の解決策として、人工保育法を開発し、この技術を用いて子宮切断法によるSPF(Specific Pathogen-free)デバの作製を目指す。
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研究成果の概要 |
ハダカデバネズミはマウスと同程度の大きさながら、老化・がん化耐性を持つ最長寿齧歯類(最大寿命37年)であり、新規の老化・がん化予防法開発のための実験動物としての需要が、近年急速に高まっている。しかし、ハダカデバネズミは繁殖個体が限定される真社会性動物であるため、繁殖効率が低く、また、野生動物であるため微生物学的統御がなされていない・遺伝的均一性が不明といった問題があり、いまだ個体を扱った研究の普及には程遠い状況にある。本研究では、ハダカデバネズミを実験動物として広く普及させるために、微生物学的および遺伝学的統御、繁殖法の改善などの実験動物化に関する基盤整備を目的として研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハダカデバネズミは老化・がん化耐性という有用な特徴から、使用を希望する研究者が非常に増えている状況である。本研究課題で実施した微生物学的および遺伝学的統御、繁殖法の改善により、ハダカデバネズミの実験動物化への基盤整備が可能となった。今後、より多くの研究者がハダカデバネズミ研究に参入することが可能となり、社会的関心の高い抗がん化・抗老化研究の全国的な発展が見込まれる。
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