• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラットモデルを用いたヒト小眼球症の不均一性に作用する遺伝的要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06473
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関東京農業大学

研究代表者

和田 健太  東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (20508113)

研究分担者 吉川 欣亮  公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, プロジェクトリーダー (20280787)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードラット / 小眼球症 / 眼球発生 / 小眼球ラット / ラットモデル
研究開始時の研究の概要

小眼球症は、重篤な先天性眼球疾患であり、その発症はクリアなメンデル遺伝による伝達を示さないこと、多様な病態が存在すること、左右の眼球間に異なる病態が示される。しかし、このような表現型の不均一性を引き起こす遺伝的要因は実証されていない。申請者は、独自に樹立した無眼球ラットがヒト小眼球症に類似した表現型の不均一性を示すことを明らかにし、その原因となり得る4種の遺伝子変異を同定した。本研究の目的は、それら遺伝子変異がNAKの小眼球症の原因であることを証明するために、それぞれの遺伝子変異を導入したゲノム編集ラットと、その交配個体に発症の有無や病態の不均一性が再現されるかを検証することである。

研究成果の概要

本研究は、遺伝的背景および母体効果によってヒト小眼球症の不均一性を再現するラット系統、NAK/Nokhの眼球発生異常に関連する遺伝子群の同定と、その発症機序を明らかにすることを目的とした。本研究は第一に、NAKに検出されたCyp4v3の欠失変異がその転写産物を減少させ、そのホモ接合体は左右の無眼球症に有意に関連することを明らかにした。第二に、NAKの眼球発生不全は神経網膜の分化・増殖不全に起因することを明らかにした。一方、Cyp4v3ゲノム編集マウスは正常な眼球発生を示した。これは、Cyp4v3の他にも発症を決定づける因子が存在すること、あるいはラット-マウス間の種差によることと推測された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、その発症メカニズムが不明である小眼球症における病態の不均一性を再現するラット系統を対象としている。本研究に成果は、ヒト小眼球症の原因遺伝子、発症メカニズム、ならびに病態の不均一性を引き起こす遺伝的要因の解明に貢献する情報となることが予測される。また、眼球発生のプロセスは未だ不明な点も残している。従って、NAKにおいて観察された神経網膜の消失は、そのメカニズムと、水晶体発生との関連を明らかにするためのモデルになることも期待できる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021 2019

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] NAK: a new spontaneous rat mutation of microphthalmia with phenotypic heterogeneity through the genetic background and maternal effects2023

    • 著者名/発表者名
      Wada K, Kusano N, Munakata H, Okubo S, Otoyama K, Hashizume R, Kikkawa Y
    • 学会等名
      36th International Mammalian Genome Conference
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] NAKラットの小眼球症を修飾する遺伝的背景および母体効果2022

    • 著者名/発表者名
      草野奈央・吉川欣亮・和田健太
    • 学会等名
      第18回北海道実験動物研究会総会・学術集会2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 第69回 日本実験動物学会総会2022

    • 著者名/発表者名
      草野奈央・許 亜美・鴻巣史織・原 菜摘・清水開斗・下井 岳・亀山祐一・吉川欣亮・和田健太
    • 学会等名
      NAKラットの小眼球症は神経網膜の欠失に起因し、それは遺伝的背景および母体効果によって修飾される
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] NAK: 遺伝的背景および母体効果に修飾される自然発症無眼球症ラット2021

    • 著者名/発表者名
      草野奈央・鴻巣史織・許 亜美・下井 岳・亀山祐一・吉川欣亮・和田健太
    • 学会等名
      第44回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] NAKラットにおける眼球発生不全のメカニズムとCyp4v3のnakアレル効果の推定2021

    • 著者名/発表者名
      草野奈央・許 亜美・鴻巣史織・吉川欣亮・和田健太
    • 学会等名
      第17回北海道実験動物研究会総会・学術集会2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] NAK/Nokhラットの小眼球症に関与する複数の遺伝子変異2019

    • 著者名/発表者名
      和田健太・古屋薫実・神永峻弥・村山リナコ・植村実季・吉川欣亮
    • 学会等名
      第66回 日本実験動物学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi