研究課題/領域番号 |
19K06494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
三好 智博 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (60534550)
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研究分担者 |
石津 大嗣 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40574588)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | small RNA / Argonaute / DNA silencing / 小分子RNA / シンバイオシス / DNA複製阻害 / プラスミド / DNAサイレンシング / ファージ / 病原性 |
研究開始時の研究の概要 |
Argonauteタンパク質は、真核生物ではRNA干渉やmiRNA経路の中心的な役割を担っているが、原核生物ではその機能が不明である。近年申請者らは、Argonauteが原核細胞において小分子RNAをガイド鎖として、その塩基配列依存的に標的DNAと結合することにより、DNA interferenceを誘導する細菌の新規メカニズムを発見した。本研究では、この新規メカニズムである原核ArgonauteのDNA interference活性による外来性DNA獲得と病原性発現に与える影響を分子レベルで明確にする。この研究成果は、細菌感染症分野の医学・創薬研究にイノベーションを与えると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、まだ未解明である原核型Argonauteの機能解析を行った。大腸菌に Argonauteを発現させると一部のバクテリオファージの感染効率に変化を生じた。さらに、Argonauteの発現は、大腸菌の細胞形態を細長くすることが示された。この結果は、DNA増幅反応を薬剤で阻害したときの結果と類似していることから、Argonauteが原核細胞においてDNA増幅反応に関与することが示唆された。また、Argonauteと常在/病原菌との関連性を調査するために不可欠である健康に寄与する細菌の同定にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、世界的に感染性微生物の病原性や薬剤耐性獲得の問題が大きくなりつつある。この微生物の病原性や薬剤耐性獲得は、外来遺伝子の獲得によって行われている。本研究では、外来遺伝子の獲得と Argonauteの機能に着目したものである。本研究成果は、 Argonauteに結合した小分子RNAの機能を調べ、微生物の病原性獲得との関連性を示した研究のため、医学的な観点から学術的及び社会的意義が大きい成果が得られた。
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