研究課題/領域番号 |
19K06505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 勲 北海道大学, 先端生命科学研究院, 名誉教授 (70093052)
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研究分担者 |
姚 閔 北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (40311518)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | テロメアブーケ形成 / 減数分裂 / リボソーム生合成因子 / Ebp2 / Rrs1 / 染色体 / 構造解析 / 減衰分裂 / テロメアブーケ / 相互作用解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、リボソーム成熟に関する申請者のこれまでの研究成果をもとに、リボソーム生合成因子Rrs1, Rpf2, Ebp2とテロメアアンカー蛋白質Mps3との相互作用の詳細を構造生物学的に解析し、これらの因子による染色体テロメアブーケ形成開始の制御機構を解明する。
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研究成果の概要 |
高等生物では、遺伝情報の継承と発現を担うDNAは染色体として折り畳まれており、細胞分裂の際にそのすべての情報が娘細胞に伝承される。有性生殖細胞の減数分裂において、テロメアブーケという染色体の集合体の形成開始にリボソーム生合成因子Rrs1、Ebp2が必須因子として関与している。 本研究では、リボソーム生合成因子Rrs1、Rpf2 (Rrs1のパートナー)、Ebp2、Brx1 (Ebp2のパートナー)とテロメアアンカータンパク質Mps3の相互作用の詳細を解析し、Rrs1-Rpfが介入したEbp2とMps3の核内ドメインとが結合することによって染色体テロメアの集合が開始されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リボソームと染色体は、それぞれ全く異なる2つの研究分野として、長い研究の歴史を持つ。本研究で得られた成果は、時間的・空間的に全く異なる2つの生命現象であるリボソームの生合成と染色体形成の接点を解明することに繋がり、それによって生命進化の理解が一段と進むものと期待される。 また、ヒトを含む哺乳動物テロメアブーケの形成に異常が生じると、染色体の分配異常に起因する不妊症に繋がることから、テロメアブーケ形成の分子機構の解明は、医薬分野の研究に対する基盤情報となりうる。
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