研究課題/領域番号 |
19K06514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
白石 充典 東京理科大学, 先進工学部生命システム工学科, 准教授 (00380527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リウマトイド因子 / 自己抗体 / 分子認識 / 構造解析 / 結晶構造解析 |
研究開始時の研究の概要 |
IgGの自己抗体であるリウマトイド因子(RF)の中でも、“ステレオタイプRF”は特に高頻度で産生される。申請者らは生殖系列遺伝子IGHV1-69由来のステレオタイプRFの1つについて結晶構造を解明し、分子認識メカニズムの仮説を提唱した。本研究ではこの仮説を検証し、さらに別の生殖系列(IGHV3-7とIGHV4-59)由来のRFについて、Fcとの複合体の結晶構造を明らかにし、ステレオタイプRFにおける自己抗原認識の普遍的原理の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
IGHV1-69由来リウマトイド因子(RF)であるYES8cとTS1,IGHV3-30由来RFであるRF-SJ1について,Fv-claspの形式で小型化し大量調製系を確立した。YES8cについてはFabと同様の結合性を示した。一方でRF-TS1のFv-claspはELISAとSPR解析で異なる結合性を示した。H鎖とL鎖の間の親和性が弱いことに起因する,抗原認識メカニズムである可能性が示唆される。またYES8cについて,L鎖のN末端が抗原認識に関わることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ステレオタイプリウマトイド因子(RF)の元になる抗体の生殖系列遺伝子は、ウィルスや細菌毒素の中和抗体として頻繁に使われることが分かっており、慢性炎症と密接に関係していると言われている。ステレオタイプRFの普遍的な分子認識メカニズムを構造学的に明らかにすることで、慢性炎症から発展する種々の血液疾患に適した治療法の開発などに有益な情報をもたらすことが期待できる。
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