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グアニリンとその受容体を発現するマクロファージによる脂肪蓄積抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K06545
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

秋枝 さやか  宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 准教授 (20549076)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード肥満 / 生理活性物質 / マクロファージ / エネルギー代謝調節 / 脂肪細胞
研究開始時の研究の概要

これまでに申請者は、高脂肪食を摂取しても肥満にならない肥満抵抗性ラットを解析し、内臓脂肪組織のマクロファージにおいて、生理活性ペプチド;グアニリン(Gn)と、その受容体であるグアニリル酸シクラーゼC(GC-C)が高発現していることを見出し、Gn/GC-Cをマクロファージ特異的に高発現させたダブルトランスジェニックラットも肥満抵抗性であることを明らかにした。本研究では、マクロファージのGn/GC-C発現調節機構を明らかにし、Gn/GC-C発現マクロファージから産生・分泌され、脂肪蓄積を抑制させる新規液性因子を探索することで、肥満治療の創薬シーズにつながる候補分子を同定する。

研究成果の概要

申請者は、高脂肪食耐性ラットの腸間膜脂肪組織内マクロファージにおいて生理活性物質グアニリン(Gn) およびその受容体であるGC-Cが高発現していることを見出した。本研究ではマクロファージのGn/GC-Cは飽和脂肪酸特異的に転写が促進し、GnではTLR4/NF-kBを介するが、GC-CはMAPKなどの別の経路を介する可能性が示唆された。また、GnおよびGC-Cが高発現したマクロファージはIL-15などのサイトカインを産生し、脂肪細胞の脂肪酸合成酵素の発現を低下させることを明らかにした。これらの結果からGn/GC-Cシステムは高脂肪食による慢性炎症や肥満を抑制している可能性が明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者は、高脂肪食を摂取しても肥満にならないラットに着目し、同ラットは腸間膜脂肪組織内マクロファージにおいて生理活性物質グアニリン(Gn) およびその受容体であるGC-Cが高発現していることを見出した。これまでGn/GC-Cは水や電解質の調節に機能することがよく知られているが、肥満との関連については明らかになっていなかった。本研究の成果は、マクロファージのGn/GC-Cシステムが肥満制御に機能的意義を持つ生体制御システムであること解明するものであり、Gn/GC-C発現マクロファージは脂肪酸に特異的なシステムを持ち、脂肪組織との相互作用を通じて全身のエネルギー調節に関わっている可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Maternal traits during lactation period reduce the anxiety-related behavior in male offspring: Results from a fostering study in hatano rats2021

    • 著者名/発表者名
      Horii Y, Nakajima S, Akieda-Asai S, Ohta R, Kawaguchi M
    • 雑誌名

      Physiol Behav

      巻: 229 ページ: 113209-113209

    • DOI

      10.1016/j.physbeh.2020.113209

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Palmitic acid induces guanylin gene expression through the toll-like receptor 4/nuclear factor kB pathway in rat macrophages.2019

    • 著者名/発表者名
      Akieda-Asai S, Hao M, Date Y
    • 雑誌名

      Am J Physiol Cell Metab

      巻: 317 号: 6 ページ: C1239-C1246

    • DOI

      10.1152/ajpcell.00081.2019

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 軟食摂取による腸内細菌叢の変化2020

    • 著者名/発表者名
      秋枝さやか, 伊達紫
    • 学会等名
      第11回ペプチド・ホルモン研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] グアニリン・グアニル酸シクラーゼC発現マクロファージ由来のIL-15による脂肪蓄積抑制機構2019

    • 著者名/発表者名
      秋枝さやか, 伊達紫
    • 学会等名
      第40回日本肥満学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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