研究課題/領域番号 |
19K06546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
原田 陽一郎 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 糖鎖オンコロジー部主任研究員 (80464147)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アスパラギン結合型糖鎖修飾 / エクソソーム / がん / 糖代謝 / 非エクソソーム小胞 / ワールブルグ効果 / 糖鎖修飾 / 糖鎖生物学 / 細胞外小胞 / アスパラギン結合型糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞が分泌する「エクソソーム」 は、がんの進行を促進する因子である。私は、こ の悪玉エクソソームの分泌に、がんの代謝で重要 な「ワールブルグ効果」が関与することを発見し た。そこで本研究では、ワールブルグ効果に着 目し、がんの促進因子である悪玉エクソソー ムの分泌機構の解明とその制御法の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、ワールブルグ効果(好気的解糖系)を標的とする阻害剤が、がんの転移に関わる細胞外小胞(EV)の分泌を制御するという申請者の知見に基づき、そのメカニズムにアスパラギン結合型糖鎖修飾が関与するという予想外の発見をした。その過程において、がんの転移を促進するタンパク質を含んだ新規のEVを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞は、核酸やタンパク質が入った細胞外小胞(EV)を分泌し、それらを宿主細胞に受け渡すことでがんの増殖と転移に有利な環境を構築する。本研究では、小胞体で起こるタンパク質のアスパラギン結合型糖鎖修飾を標的とすることにより、がん細胞から分泌される特定のEVの分泌を阻害できることを発見した。本研究の成果は、EVを介したがんと宿主との相互作用の制御法の開発の一助となり、がん治療への道が開かれると期待される。
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