研究課題/領域番号 |
19K06557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
芝 陽子 岩手大学, 理工学部, 准教授 (50755866)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ArfGAP / vWF / WPB / 分泌顆粒 / Arf / SMAP1 / AGFG2 / 選別 / 輸送小胞 / コートタンパク質 / HUVEC / 出荷審査 / 細胞内輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はゴルジ体で機能するCOPI小胞形成過程においてArfGAPが積み荷の「出荷審査」をする重要な分子であることを見出した。現在はその発見を発展させ, より複雑なポストゴルジの輸送におけるArfGAPの「出荷審査」の機能を研究している。その過程でポストゴルジの重要なコートタンパク質AP-1が関与する止血因子von Willebrand Factor(vWF)の分泌顆粒形成にArfGAPが関与することを見出した。本研究ではvWFの輸送におけるArfGAPの機能を明らかにし,さらにvWFの輸送にCOPIの「出荷審査」モデルが適用できるかどうか検証する。
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研究成果の概要 |
vWFは血管内皮細胞に発現する止血因子で、vWFの過剰分泌は血栓症を誘発するが、分泌阻害は出血傾向になる。vWFはWPBという分泌顆粒に蓄積され、外部刺激に応じてWPBは細胞膜と融合し、vWFは血液中へ分泌され、血小板と結合して血栓を作る。vWFの輸送は厳密に調節される必要があるが、輸送の機構はまだ不明である。申請者らはSMAP1とAGFG2をvWF輸送に関与する新規分子として同定した。SMAP1はWPBの分解を阻害し、AGFG2はWPBの細胞膜との融合を促進することを見出した(biology open, Sep, 9, (10), 2021)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SMAP1とAGFG2がvWFの輸送に関与するという報告は新規の発見である。特にAGFG2についてはこれまで機能がわかっておらず、vWFの分泌に関与するという本研究の報告が最初の機能に関する報告である。またSMAP1がWPBの分解を阻害するという発見はSMAP1がオートファジーを阻害して長いWPBを維持している可能性があり、分泌顆粒を維持する新規の機構である。本研究成果は血栓止血分野に貢献するとともに、分泌のメカニズムの解明に貢献した。
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