研究課題/領域番号 |
19K06603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 都城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
野口 太郎 都城工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (90615866)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アクチン / 力応答 / アクチン構造 / 力依存性 / 張力 / FRET / 構造変化 / メカノセンサー / 分子構造 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞は隣接する他の細胞や血流など様々な外的要因から受ける力に対して機能を変化させることが知られている。近年、これらの力を感知するメカノセンサーとしてアクチンの構造変化が注目されている。アクチンは様々なアクチン結合タンパク質と相互作用することで機能を発揮することから、力によるアクチンの構造変化とアクチン結合タンパク質との関連性を調査する意義は大きい。そこで本研究では力によるアクチン構造変化とアクチン結合タンパク質との関連性についてin vitro, in vivo双方において調査する。
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研究成果の概要 |
本研究ではアクチンの構造状態を検出可能なFRET actinを用いて、細胞に力刺激を加えた際の細胞内のアクチン構造の変化と、アクチン結合タンパク質であるコフィリンとアクチニンの局在変化を調査した。 その結果、力刺激により細胞内のアクチン構造が変化することを確認した。さらに力刺激によってコフィリンについては張力がかかっていると思われるアクチンに対しては親和性が低下する一方、アクチニンについては集積すること現象が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、細胞が力を受けると細胞内アクチンの分子構造やアクチン結合タンパク質の局在が変化することが確認された。細胞は生体内で血流や隣接する別の細胞、または細胞自身が持つ別のタンパク質は発生させる力など内外からの力によって、その機能を変化させることが知られている。 今回の成果は、その原理解明に重要な知見を与える可能性がある。
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