研究課題/領域番号 |
19K06636
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三好 耕 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (90362996)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | G蛋白質共役型受容体 / 繊毛 |
研究開始時の研究の概要 |
脊椎動物において体細胞が1本持つ1次繊毛と呼ばれる突起は、細胞周囲環境のセンサーとしての機能が注目されている。特定の受容体が1次繊毛に局在するが、その繊毛局在機構は不明な点が多い。 本研究では、受容体の繊毛局在を決定付ける選別分子を見出し、選別分子の欠如による受容体の繊毛局在への影響などを、培養細胞を用いて解析する。
|
研究成果の概要 |
特定のG蛋白質共役型受容体が1次繊毛に局在する機構を解明するために、セロトニン6型受容体の繊毛局在を促進する分子を探索した。酵母two-hybridスクリーニングにより、同受容体の繊毛局在にとって重要な第4細胞内ドメイン内の領域と結合する分子としてγ-アダプチンを見出した。γ-アダプチンのノックアウトhTERT-RPE1細胞での局在の解析によって、セロトニン6型受容体は、第4細胞内ドメインへのγ-アダプチンの作用により、1次繊毛への局在が促進されることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
G蛋白質共役型受容体の繊毛への「搬入」や「搬出」に必要な蛋白質として、Tubby-like protein 3や繊毛病Bardet-Biedl症候群の原因遺伝子産物が報告されている。一方、本研究では、未だ不明な点が多い、特定のG蛋白質共役型受容体が1次繊毛に局在する機構に焦点を当てた。 本研究で得られた成果は、小胞輸送において、積荷であるG蛋白質共役型受容体に対するアダプター蛋白質複合体の作用が、特定の受容体の1次繊毛への局在に関与する可能性を示唆するものである。
|