研究課題/領域番号 |
19K06645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
吉田 秀郎 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (60378528)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ゴルジ体 / ストレス / プロテオグリカン / ムチン / コレステロール / 神経変性疾患 / TFE3 / KLF / 小胞体ストレス / 糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞の主力製品はタンパク質であるが、大部分のタンパク質は小胞体で作られ、ゴルジ体で加工されて完成する。細胞がたくさんのタンパク質を作る時には、工場を増設するように小胞体やゴルジ体も増設される。このように小胞体やゴルジ体を増設する機構は、それぞれ小胞体ストレス応答とゴルジ体ストレス応答と呼ばれる。われわれはこれまでに小胞体ストレス応答の機構を明らかにしてきた。本研究課題ではわれわれが開拓した新しい研究であるゴルジ体ストレス応答の研究を行っている。ゴルジ体ストレス応答のメカニズムを明らかにすることによって、ゴルジ体が関与するアルツハイマー病などの神経変性疾患の研究基盤を築くことを期待している。
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研究成果の概要 |
ゴルジ体ストレス応答は、細胞の需要に応じてゴルジ体の量を増強する恒常性維持期機構である。研究開始時までにTFE3経路とプロテオグリカン経路、ムチン経路、コレステロール経路の4経路を発見していたが、その分子機構は不明な点が多かった。本研究課題では、これらの経路の制御因子を様々な方法によって同定することを目指した。研究の結果、プロテオグリカン経路の転写因子KLFやムチン経路のエンハンサー配列MGSEと転写因子RELA、コレステロール経路の制御因子OSBP1やPITPNB、CDIPT、PI4KIIIBを同定した。また、TFE3経路の制御因子として、TJAP1やSDF4、PPP2R1Aなどを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、ゴルジ体ストレス応答の4つの応答経路の分子機構の基本的部分を半分程度明らかにすることができた。ゴルジ体ストレス応答は小胞体ストレス応答とともに細胞小器官の量的調節機構という細胞生物学の根幹に関わる研究課題であることから、今回の研究成果はゴルジ体ストレス応答という研究分野の基盤を構築するとともに、細胞生物学に対して学術的に大いに貢献するものであると考える。また、ゴルジ体ストレス応答は小胞体ストレス応答と同様に様々な疾患に関与しており、高齢化社会で特に問題となっているアルツハイマー病(認知症の一種)などの神経変性疾患の予防・診断・治療の開発のための研究基盤となることが期待できる。
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