研究課題/領域番号 |
19K06646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
後藤 奈緒美 (松元奈緒美) 岩手医科大学, 薬学部, 研究員 (80403971)
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研究分担者 |
中西 真弓 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (20270506)
關谷 瑞樹 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (70509033)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分泌リソソーム / V-ATPase / Rab / GEF / オルガネラ輸送 / 破骨細胞 / Rab7 / Mon1 / Ccz1 / リソソーム / 分泌 / オルガネラ / 輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、破骨細胞による骨吸収や免疫細胞による不要物の除去、がん細胞の転移などに関わる「分泌リソソーム」が細胞内を輸送されるメカニズムを明らかにすることである。分泌リソソームの輸送に必須なV-ATPaseと相互作用する因子の詳細を解析することで、輸送に必要な因子の同定や輸送の制御機構を解明する。また、がん細胞や免疫細胞のリソソーム分泌を解析することで、リソソーム輸送の共通原理を明らかにする。V-ATPaseはリソソーム以外のオルガネラにも局在していることに着目し、リソソームを含めたオルガネラの輸送機構の全容解明に発展させることを目指す。
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研究成果の概要 |
破骨細胞による骨吸収には「分泌リソソーム」が必要である。リソソームが形質膜に向かって輸送されるメカニズムについて、私たちはプロトンポンプであるV-ATPaseがオルガネラ輸送因子であるRab7をリソソームにリクルートすることを示していた。本課題では、a3がRab7の活性化因子であるMon1-Ccz1を介してRab7と結合することを明らかにした。また、a2アイソフォームがRab27と結合し、インスリン分泌に関与することも示唆した。さらに、大理石病患者由来のa3変異体、a1およびa2との比較から、a3が安定に発現してリソソームに局在し、Rab7と十分量結合することが重要であることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分泌リソソームの細胞内輸送の中で、その開始ステップであるRab7のリクルートの詳細を明らかにできた。また、インスリン顆粒でも同様のメカニズムが関わっていることが示唆されたことから、V-ATPaseによるオルガネラ輸送が普遍的である可能性を提示できた。これは、V-ATPaseの構造的多様性の生物学的意義とオルガネラ輸送の全容解明につながると考える。また、オルガネラ輸送が関わる骨代謝疾患、免疫疾患やがんの治療法開発にも貢献できる成果である。
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