研究課題/領域番号 |
19K06677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中島 圭介 広島大学, 両生類研究センター, 助教 (60260311)
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研究分担者 |
田澤 一朗 広島大学, 両生類研究センター, 助教 (10304388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン / 変態 / 脊索 / 髄核 / RNA-Seq / olfm4 / 甲状腺ホルモン受容体 / scppa2 / thyroid hormone / receptor / metamorphosis / tail regression / mmp9-th / mmp13 / notochord / matrix metalloproteinase / Xenopus |
研究開始時の研究の概要 |
椎間板は脊椎骨の間に存在し、背骨に加わる衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしている。現代社会において大きな問題となっている背中や腰の痛みの多くに椎間板の異常が関わっていると考えられているが、原因および分子機構には不明な点が多い。本研究は「無尾両生類の変態過程における尾の退縮が椎間板の中心部にある髄核の形成に相応するものである」という新たな発想に基づき、変態期における脊索消失の分子機構を解明することにより椎間板の恒常性を維持している分子機構の理解を発展させるものである。本研究は、背中や腰の痛みの原因となる椎間板の異常を分子レベルで解析することに繋がる極めて有益な研究である。
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研究成果の概要 |
両生類の変態現象は甲状腺ホルモンによって引き起こされる。無尾両生類の変態において尾の消失は最大のイベントであり、アポトーシスの典型例でもある。哺乳類の脊索は発生と共に消失し、椎間板の髄核となることが知られている。しかし、両生類の尾の消失にともなって消失する脊索がその後、どのような運命を辿るかは不明な点が多い、本研究は両生類の変態に伴う脊索の崩壊機構を明らかとするために、脊索消失に関わる分子機構の一部を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両生類の変態現象は甲状腺ホルモンによって引き起こされる。無尾両生類の変態において尾の消失は最大のイベントであり、アポトーシスの典型例でもある。哺乳類の脊索は発生と共に消失し、椎間板の髄核となることが知られている。本研究は甲状腺ホルモンと脊索消失の関係の分子機構を明らかとすることにより、椎間板の発生や病気の治療に新たな視点を与えるきっかけとなり得る研究である。
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