研究課題/領域番号 |
19K06705
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
|
研究機関 | 福井県立大学 (2021-2022) 名古屋大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
篠原 秀文 福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (40547022)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 植物 / ペプチドホルモン / 根端メリステム / 受容体キナーゼ / リガンド-受容体ペア / RGF / リガンド-受容体ペア |
研究開始時の研究の概要 |
植物の根の継続的な成長は,先端から地上部側に向かって存在するPLTタンパク質の濃度勾配が形成・維持されることで保たれるが,濃度勾配の形成・維持の機構は不明な点が多い.近年申請者はペプチドホルモンRGFとその受容体のペアがPLTタンパク質の濃度勾配を制御することを示したが,情報伝達経路の詳細は不明である. 申請者はRGFによるPLTタンパク質の濃度勾配の制御機構の解明のため,PLTタンパク質の濃度勾配を調節する化合物のターゲットの探索,およびRGF受容体の相互作用因子の探索を行い,各因子の機能解析を通じて,植物の根の継続的な成長のしくみを明らかにすることを目的とする.
|
研究成果の概要 |
ペプチドホルモンRGFとその受容体のペアは、PLTタンパク質の濃度勾配を調節することで、根端メリステム活性を維持するが、RGF認識後の情報伝達経路の詳細は不明のままであった。我々はRGFによるPLTタンパク質の濃度勾配制御機構解明のため、RGF非依存的にPLTタンパク質の濃度勾配を調節する化合物の同定とそのターゲット因子の探索を行った。化合物スクリーニングによりRGF非依存的にPLTタンパク質の濃度勾配を回復させる化合物を2種類同定し、また活性型ビオチン化化合物誘導体を作製と相互作用因子のプルダウン解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RGFは根端の細胞分裂活性の促進することができる唯一のペプチドホルモンであるため、植物調節剤としての応用も期待されるが、ペプチドホルモンは分解を受けやすく、フィールドでの使用に不向きである。本研究で得られた化合物は、RGFによる根端メリステム活性維持機構の解明に貢献するのみならず、根端の分裂活性を自在に制御する調節剤開発の礎になる可能性を秘めているといえる。
|