研究課題/領域番号 |
19K06761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高木 新 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (90171420)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 摂食運動 / C. elegans / 神経ペプチド / RNAi / 体壁筋 / 光遺伝学 / 線虫 C. elegans / 神経回路 / 神経内分泌 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食行動の調節機構解明は生理学の重要課題であり、肥満・摂食障害治療などの面から、社会的にも関心が寄せられている。多くの動物において、摂食行動制御に神経系および神経内分泌系の両者が関わる。細胞数が少なく行動様式も単純な線虫は、行動の調節機構解析に有利な点が多い。本研究では、体壁筋の活動鎮静化によって線虫の摂食運動が停止する、という新奇な現象を手掛かりに、摂食行動を制御する神経・内分泌機構解明に挑む。
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研究成果の概要 |
本研究では、線虫C. elegansにおける体壁筋の活動鎮静化による摂食運動(咽頭ポンピング)阻害という現象に着目し、①体壁筋活動鎮静化に始まるシグナルの受容機構解明、②ポンピング阻害に関わる内分泌的制御を司る細胞と物質の特定、を目指した。 その結果、①感覚受容に関わる複数の遺伝子の変異は、単独では咽頭ポンピング阻害を低下させず、受容機構の解明には至らなかった。②、遅いポンピング阻害にペプチドホルモンが関与する事が確認できたが、特定のペプチドの同定には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食は動物の生存に必須であり、動物の内的環境および外的環境に応じて制御される。 このため、摂食行動調節機構の解明は生理学の重要な課題である。また、ヒトの肥満・摂食障害治療などの面から社会的にも関心が寄せられている。私たちは単純な線虫C. elegansを用いて、摂食に関わる新規現象の調節機構解明を目指した。 今回、感覚受容に関わる単一遺伝子変異では咽頭ポンピング阻害を低下しなかったことから、受容機構に関しては、予想以上に複雑であることが示唆された。また、遅いポンピング阻害にペプチドホルモンが関与する事が確認できたが、残念ながら予定した実験系が機能せず特定のペプチドの同定には至らなかった。
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