研究課題/領域番号 |
19K06774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 富山大学 (2020-2022) 近畿大学 (2019) |
研究代表者 |
仲村 朋子 (吉川朋子) 富山大学, 学術研究部教育研究推進系, 准教授 (30451397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 概日時計 / 視交叉上核 / 振動体 / 位相 / 日長 / 活動期 / Clock変異マウス / 位相波 / 発光レポーター / 時計遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の概日時計は視交叉上核に存在し、日暮れと夜明けのそれぞれを認識する2つ振動体を持つ。この2つを使って日長の変化を識別すると考えられるが、そのメカニズムは不明である。視交叉上核における時計遺伝子の発現リズムには、隣り合う細胞が段階的にピークを迎える位相波が存在する。位相波の進行速度は日長と相関することから、日長認識に位相波が重要な役割を果たすと考えられる。本研究では、まず発現遺伝子の網羅解析やコネクトーム解析を通して位相波形成メカニズムを明らかにし、その結果をもとに、動物が日長を認識するメカニズムを解明する。その成果は、その発症に日長が関与する気分障害などの予防・治療法の開発につながる。
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研究成果の概要 |
概日時計は、生物が自然環境の変化を予測し、生体環境を整えるために非常に重要な生理機能である。夜行性の動物は、夕方から活動を開始し、朝には活動を終了する。この開始と終了は別の概日振動体が制御すると考えられているが、そのメカニズムには、未だ不明な点が多い。本研究では、朝と夕を認識する概日振動体が、どのような仕組みで昼の長さを認識し、活動期の長さを保つのか明らかにするために、時計遺伝子に変異を持つマウスを用い、活動リズムや時計遺伝子発現リズムなどを解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概日リズムの乱れは、心身の健康に影響を及ぼすことから、大きな社会問題となっている。特に、本来暗いはずの夜間に光にさらされることで、睡眠の質の低下や就寝・起床時刻の後退が引き起こされ、社会生活に支障をきたすことも広く知られるところである。しかし、現代社会において、真っ暗な夜を過ごすように人々に求めることは難しい。すなわち、うまく光と付き合うことが必要である。本研究では、動物モデル用い、光、概日時計、そして活動リズムの間の未解明部分に迫り、現在社会の問題解決に資する知見の獲得を目指した。
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