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ナメクジ類における種構成変化の要因解明にむけて

研究課題

研究課題/領域番号 19K06852
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関京都大学

研究代表者

宇高 寛子  京都大学, 理学研究科, 助教 (60534609)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード陸生軟体動物 / ナメクジ / 外来種 / 種間競争 / 在来種 / すみわけ / 分布 / 生活史 / 種構成
研究開始時の研究の概要

現在日本では1950年代に移入したチャコウラナメクジが一般的に見られる。チャコウラナメクジの移入以前にも別の外来種が繁栄しており、ナメクジ類の種構成はめまぐるしく変化している。この種構成変化の要因を解明するために、本研究では国内に広く分布するナメクジ(在来種)と、チャコウラナメクジの2種に注目する。両者とも山地などではなく民家の周りなど人為的環境に生息するが、ナメクジはより自然の多いところを好むと考えられている。まず、ナメクジの生活史を明らかにし、続いて2種の生息環境の相違や温度・乾燥耐性といった環境要因の影響を比較し、飼育実験により種間競争の有無を調べる。

研究成果の概要

日本のナメクジ類においても最も一般的に見られる優占種は、外来種の移入によりほんの
100年程度の短期間に2度も入れ替わるという、他の生物では見られない現象が起こっている。しかし、その過程や原因の解明は全く進んでいない。本研究では明治以前に一般的に見られていた在来種のナメクジと、1950年代に移入し現在日本中に分布しているチャコウラナメクジに注目し研究を行った。野外環境における生息環境の比較、飼育下での観察を行った。その結果少なくとも本研究で対象とした2種においては、生息環境の嗜好性に違いがあり、このことが遠因となって優占種の変化が起こったと推測れた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

外来種の移入による在来種や生態系への影響はさまざまな生物種で調べられているが、ナ
メクジ類は他の生物種では類を見ないほどのスピードで、目まぐるしく種構成が入れ替わっている。ナメクジ類に注目した本研究により、ナメクジ類ではすくなくとも在来種との種間競争よりも、それぞれのが嗜好する環境を考慮した防除や保護の重要性が明らかとなった。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] チャコウラナメクジの集合性とその機能2022

    • 著者名/発表者名
      大和田光一・宇高寛子
    • 学会等名
      第66回日本応用動物昆虫学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] チャコウラナメクジと生息場所を競合する生物の探索2021

    • 著者名/発表者名
      大和田光一、宇高寛子
    • 学会等名
      第61回日本応用動物昆虫学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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